2015.05.29 Fri
韓国の若い女性からのレポートが届きました。ネット上で「#私はフェミニストです」のツイッターが盛り上がり、それを集めた本も出版されているそうです。写真もネットニュース提供元の許可を得て、掲載させていただけるよう、尽力していただききました。
日本でも若い女性のあいだに「怒れる大女子会」の波が。5/30のWAN大会シンポにはその言い出しっぺ、政治学者の三浦まりさんがお出ましです。乞う、ご期待。
http://wan.or.jp/topic/?p=1183#more-1183
以下、ご本人からのレポートです。
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今年1月韓国の一人の男子高校生がIS(イスラム国)に合流するためトルコで行方不明になった事件がありますが、この高校生は自分のツイッターに「自分はフェミニストが嫌いでISが好きだ。今は男性が差別される時代だ」を書いたのが知られるようになりました。
その直後、有名な男性コラムニストが「ISよりフェミニズムが問題だ」とコラムに書いて論争になり、(今まであまりフェミニズム運動に関心がなかった)若い女性たちが中心となり、ツイッターでハッシュタグ「#私はフェミニストです」をつけて、いわゆる「私はフェミニスト宣言運動」を広げるようになりました。
たとえば、「フェミニストを手をあげてというときに、黙っていたのが恥ずかしくて#私はフェミニストです」とか「足りないところを知っているのだが、それでも#私はフェミニストです」とかのように、ツイッターのメンションに自分なりの理由をつけてハッシュタグ「#私はフェミニストです」をつける運動です。
今年の3月8日国際女性の日には、若いフェミニストのイラストレーターのユン・ナリさんがその宣言450個を集めて「私はフェミニストです宣言集」という本を製作したり、女嫌いの発言と闘う運動を繰り広げているフェミニスト料理人チャ・ユジンさんがフランカードを製作して配るなど自主的な運動をしていたりもしました。
同時に女性団体にも若い会員が急激に増えたりしました。
ここ数年、韓国の極右サイトの「イルベ」で「軍隊にも行かないで男に(経済的に)依存しようとする女」というフレームで、ミソジニやバックラシューの発言がとても増えたのですが、その反面、若い女性たちによる自覚や反撃も出てくるようになったことではないかと考えております。
基本所得といって最低生活費を要求する青年団体Basic Income Youth Networkの会員の若い女性が「十分な所得があったら安心して勉強できるから、#私はフェミニストです」と書いたフランカードを持つ写真 韓国ニュースILDA撮影
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