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『新・女性学への招待』を読む★読書会あいち(第2回)

2014.08.02 Sat

読書会あいち…『新・女性学への招待』第2回。7月26日(土)午後、開催しました。
今回は、第3章「働く女たち」、第4章「性と恋愛」、第5章「結婚の夢と現実」です。

データをしっかり取り込みつくりこんでいるレジュメ!まず、ご覧ください。

第3章「働く女たち―職場における性差別」では、①働く女性は多いのに、②女性の雇用はM字型で非正規が多い、③パート労働、派遣労働の実態は、④女性の管理職は、なぜ少ないのか、⑤セクシュアル・ハラスメント、⑥女の賃金は男の半分、⑦貧困の女性化、⑧性役割分業を支える社会制度と、それぞれ最新のデータが提示され、それを基に議論が続きました。
特に、③パート労働、派遣労働の実態は…では、働く女性そのものの数は増えていても、正社員の割合は変化がなく、パート・派遣が増えていることが判明!
均等法が改正され、企業の責務となった現在でも、セクシュアル・ハラスメントは、実感としてなくなっていないことも判明!

「性と恋愛―セクシュアルポリティクス」(第4章)では、性意識が変わったとはいえ、まだまだ性の話は話題になりにくいこと、そして「女を演じる」「女を装う」ことは日常であること…。報告者のYさんが、『データブックNHK日本人の性行動・性意識』(NHK出版、NHK「日本人の性」プロジェクト編、2002年)を持参してくださり、盛り上がりました!
性犯罪の全国での件数も紹介され、被害者とならかの面識のある人が強姦の加害者であることには、ため息が出たところです。

第5章「結婚の夢と現実―カップル社会のなかで」では、「家」制度の制度化は明治民法以降のたかだか100年程度であること、法改正により婚外子の差別撤廃されたこと、日本も異性間のみに限らないパートナーシップ制度を導入してはどうか…と、話はつきないところでした。民法の三つの男女差別をなんとかしたい!とこちらもまた、盛り上がりました。

その1 婚姻適齢の男女平等化 女性が16歳、男性が18歳

その2 再婚禁止期間の廃止 「300日規程」→女性だけにある再婚禁止期間

その3 選択的夫婦別姓制度の導入

この3つは、日本学術会議の「提言 男女共同参画―社会の形成に向けた民法改正」と同じ内容でした。

http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-t193-5.pdf
日本学術会議ウェブサイトへも、ぜひ!

■渋谷典子■

タグ:くらし・生活 / / フェミニズム / 読書会あいち / 『新・女性学への招待』