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わいわいWAN!#2報告 キックオフイベント

2015.08.12 Wed

わいわいWAN!メンバー、森智香子さんから、キックオフイベントの報告です。

★★★

7月18日(土)!若い世代に向けたフェミニズムの講演イベントのスタッフをしてきました。

著名な社会学者であり、東大名誉教授でもいらっしゃる上野千鶴子さんをお招きしての会は、新聞取材まで来ていただく大盛況。

ちゃんと人が集まってくれるかな? とドキドキしながら告知とPRに取り組んで来ましたが、蓋を開けてみれば椅子が足りないくらいの事態に。御断りせざるを得ない方もいらして、申し訳ないやらありがたいやらの大賑わい&大成功でした。声かけに奔走してくださった仲間たちの、そして賛同してくださった皆様のおかげです。

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上野さん(先生と呼びたいところをグッと堪えて…)の講演はいつお伺いしてもエネルギーとユーモアに溢れていて、本当に素敵。

その中でも私が心に残ったのは、「次世代の教育が大事、という意見には絶望を感じる。なぜなら、今の夫や社会といった【現在】を変えられない、という諦めから生まれる意見だから。」(私の解釈なので、発言の意図が違っていたらゴメンなさい)というお言葉。

「教育が大切」「次世代の子供たちの育成が大事」という言葉に逃げる前に、今の自分はじゅうぶん努力したのか?と、自らを問い直す大きなきっかけになりました。

まっさらな子供たちの未来に、期待することも責任を転嫁することもよくありがちですし、そっちの方が楽なんです。

理想論を子どもに講釈したりするだけなら、たぶん、誰にでも簡単にできる。でも、教育云々を論ずる前に、まずは、今を変える努力はしたのか。

私自身を変える努力はしたのか。

配偶者に、職場に、社会に働きかけをしたのか。

子どもたちを教育し、子どもたちに社会の変革を望むより前に、まず自分が学び、働きかけ、現在を少しでも変えていき、より良い社会をバトンタッチしなくちゃいけないんじゃない?

そんな気持ちになりました。

上野さんはとってもお優しい方なので、「教育が大事」と言う方々の現在に対する絶望感にそっと寄り添ってくださっていたのですが、私はそんな上野さんのお姿を見て、子どもに理想を押し付けるのではなく、自分が理想を体現して子どもに未来をバトンタッチしなくてはいけないなと自省したのでした。

そしてもう一つ、心に残ったお言葉。

「子どもは親に言われたように育つのか、それとも親の姿を見て育つのか。答えは後者。夫婦が対等である姿を見て育った子どもは、そのような大人になる」(こちらも、私がそのように解釈しただけで実際のお言葉や趣旨とは違っているかもしれません、ゴメンなさい)

「母親をリスペクトして育った男の子が、女性をリスペクトできる男性に育った例」の紹介も印象的でした。
配偶者(夫)を尊敬するばかりではなく、相手から尊敬される女性であること。

尊敬に値する母として、ひとりの人間として、自立心と尊厳を持って生きること。

そんな自らの生きかたを子どもに見せること。
言葉でも本でも理想論でもない。自らの生きかたこそが、子どもの見本。

子どもに何かを押し付ける前に、自分がどう生きるかが大切。

だって、子どもは親の言葉ではなく親の姿を見て育つんだもの。
そうした自分の生き方に対する主体的な心構えこそが、子育てに大切なことなのだと、改めて噛みしめました。
私の生きかたはたぶん不器用で、色んなことがうまく割り切れないし、仕事も育児も家事も全力で向き合いすぎて時に疲弊し、行き詰まり、悩んだりもします。

抱えきれないほどのものを自ら抱え込んだり、守ろうとしたり、助けようとしたり、また、優しく良い人間であろうとしたりします。

もっとドライになれたら楽なのに、手を抜けばいいのに、誰かを憎んだり傷つけたり、反撃したりできれば楽なんだろうにと思うこともあります。でもね、そんな泥臭く、悩みに満ち、いつも前進に向かって苦しんでいる、そんな私が私なんです。
娘たちには良いお手本にはなれない不完全な母親だけど、

幾つになっても理想論を理想として掲げられる素直な心を持つこと、

社会の目や「常識」という偏見を恐れずに、正しい選択や行動をしていけること、

まっすぐで優しくあろうとすること、

そんな私の生き方を通して、子どもたちの「自分はどう生きるか」という問いに対しての答えを導くヒントにしてもらえたらありがたいなと思います。

反面教師としての使いかたでも、もちろんオッケーなんですけどね(笑)

クールに器用に生きることもまた、社会を生きていく上で大事なことです。私にはなかなかできませんが…(笑)
そんな、社会のこと、女性としての生きかた、子育てのこと、教育のこと、色々なことを学んだ素晴らしいひとときでした。

参加者の皆様もきっと、たくさんの気づきを得て下さったものと信じています。
さて、イベントの後は打ち上げ&上野さんのサプライズ・バースデーパーティー!私、司会をさせていただきました♪

わいわいWAN

 

タグ:くらし・生活 / ジェンダー / 上野千鶴子 / 渋谷典子 / つながる / わいわいWAN / キックオフイベント / アベ政治を許さない!!」

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