2013.04.14 Sun
ヒルゲート夜話市民講座Bコース
香川 檀 氏 講演会 =記憶を形にするアート=
ドイツの現代アートを中心に、個人から社会へ向けた記憶の表現を、ジェンダーやナショナリズムの視点もふまえながら考える
☆ 日時: 2013年6月7日(金)7時~8時30分PM
☆ 会場: ギャラリーヒルゲート1F
☆ 参加費: 一般2000円(定員40名申し込み要) ヒルゲート倶楽部会員の方は5%OFF
今回の講座は、夜話市民講座の参加者である美術家のノブコ・ウエダさんが企画してくださいました。講座が始まった時から「自主企画を提案してください」と呼びかけてきましたが3年目にようやく実現したものです。ノブコ・ウエダさんが所属する京都アートカウンシルからも協力を得ることになりました。
以下にノブコさんからの呼びかけ文を御紹介します。皆様の御参加をおまちしています。 ギャラリーヒルゲート |
香川 檀(かがわ まゆみ) 氏プロフィール
1954年、東京に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在武蔵大学人文学部教授。
専攻は表象文化論、ジjェンダー論、二十世紀美術史。
主な著書には、『ダダの性と身体ーエルンスト・グロス・ヘーヒ』(ブリュッケ、1998年)、
『記憶の網目をたぐるーアートとジェンダーをめぐる対話』(共著、彩樹社、2007年)
20012年末 『想起のかたちー記憶アートの歴史意識』(水声社)出版
現代アートが刻む〈痕跡〉の標し
ナチズム/ホロコーストという負の記憶を自らの作品に据え、イメージの〈想起〉をうながす〈後から生まれた世代〉の4人の美術家たち-ボルタンスキー、ゲルツ、ホルン、ジグルドソン。彼らの作品がもつ構造、意味作用の分析を通して美術家による〈歴史の表象〉への扉を開く。…(著書扉文)
国際展ドクメンタなど現代美術でも中心的なドイツ、大都市はもちろん地方にもドイツでは現代美術のすばらしいコレクションをみることができます。ハーゲンという町にあるオストハウス美術館ではじめてジークリッド・ジグルドソンというアーテイストの作品を目にしたその時の驚き、感動は今も脳裏に焼きついています。当時名前も男性か女性すらもわからず、ドイツ語はもちろん作品の内容も深くは理解してなかったのですがその作品の扉を開けた瞬間、深いアートの森に惹き込まれるように作品にみせられました。その後香川氏が「記憶の網目をたぐる」の著書のなかで紹介されていることを知りジグルドソンという作家についてお話をうかがう機会はないかと思っていま した。今回新刊が発行され、今のドイツ美術現状、美術家が歴史、社会に向き合いその記憶をどのような形にしていったかなどについて興味深いお話が伺えるのではないかと思っています。京都でははじめての香川氏の講演です。一人でも多くの方の参加お待ちしています。
(京都アートカウンシル ノブコ・ウエダ)
一般申し込み
ギャラリーヒルゲート
〒604-8081京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町535
TEL:075-231-3702・FAX:075-231-3750
E-Mail: hillgatekyoto@gmail.com
KAC申し込み
(KAC会員の方は50%OFF)
京都アートカウンシル ノブコ・ウエダ
e-mail: nobuko601@yahoo.co.jp
ギャラリーヒルゲート夜話講座 http://www.hillgate.jp/yowa.html
本年度の予定
Aコース 講師 尾崎 眞人 (京都市美術館学芸課長)
『京都の戦後美術は何を否定したのか戦後美術の時空間をめぐる10章』
夜19:00~20:30 ギャラリーヒルゲート1F 定員40名(通年の方優先)
通年(全10回)9,000円 各回1,000円 茶菓付
5月17日(金) |
アヴァンギャルドと現代美術は何を否定したのか 戦後美術の位置づけの視点から |
6月21日(金) |
創造美術は何を否定したのか |
7月19日(金) |
パンリアルは何を否定したのか |
9月20日(金) |
走泥社・四耕会は何を否定したのか |
10月18日(金) |
画廊というシステムは何を否定したのか |
11月15日(金) |
ケラ美術協会は何を否定したのか |
12月20日(金) |
フォルメルと無限は何を否定したのか |
1月17日(金) |
野外彫刻展は何を否定したのか |
2月21日(金) |
京都アンデパンダン展は何を否定したのか |
3月21日(金) |
モノ派・具体美術が否定したもの |
☆ヒルゲート倶楽部会員の方は、A・B両コースとも参加費が5%offになります
Bコース 時間・場所・定員は各々に異なります 各回 2,000円 原則茶菓付
4月19日(金) 田原 由紀雄 |
(美術評論家・元毎日新聞専門編集委員)
19:00~20:30 ギャラリー1F
誰が若冲を忘れたのでしょうか?
-“奇想の画家”再発見の周辺-
5月10日(金) 潮江 宏三
(京都市美術館館長・西洋美術史)
19:00~20:30 ギャラリー1F
絵にはいつも物語がある
-ヴィクトリア朝風俗画考
6月7日(金) 香川 檀
(表象文化論・武蔵大学教員)
19:00~20:30 ギャラリー1F
記憶を形にするアート
7月5日(金) 北川 フラム
(瀬戸内国際芸術祭・越後妻有大地の芸術祭総合ディレクター)
瀬戸内国際芸術祭春版 速報
~フリードリヒ二世と良寛からみる~
※詳しい時間、会場等は追ってお知らせします
8月10日(土) 山野 英嗣
(京都国立近代美術館客員研究員・前学芸課長)
18:30~20:00 ギャラリー1F
青木 繁の《海の幸》オマージュ
8月31日(土) 司 修 (画家・作家)
※日程は変更の可能性があります
18:30~20:00 ギャラリー1F
タイトル未定
「銀河鉄道の夜」を軸に宮澤賢治を再考する内容の予定
申し込み先 Tel:075-231-3702 Fax:075-231-3750 E-Mail: hillgatekyoto@gmail.com
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