■WAN上野ゼミ書評セッション:『職務格差 女性の活躍推進を阻む要因はなにか』
■ゲスト:著者・大槻奈巳(聖心女子大学教員)
■司会:ゆうこ(上野ゼミスタッフ)
■コメンテーター:吉野真佐代((特)CANPANセンター)
:渡辺照子(派遣向上フォーラム)
■日時:4月24日(日)15:00~17:30
■場所:武蔵野タワーズ スカイゲートタワー2階 集会室(呼出し番号 200)
JR三鷹駅北口より徒歩2分
■申し込み:WAN法人会員 先行参加申し込み 4月9日(土)まで
一般参加申し込み 4月10日(日)~
■概要:「こう書くとみもふたもないとは思うが、『女性の活用』ときくと、女性というのは『活用』されるものなのか、と思う。[中略]一般的にはそれ自体に心があるものを対象としていない。女性は心を持つ存在であるが、空家とおなじとみなされ、心を持つことを忘れられているのかと思う。」これは、本書のあとがきに記された言葉である。しかし、これには続きがある。「しかし、『女性の活用』『女性の活躍推進』の動きが女性にとって働きやすく、生きやすい社会、さらには男性も働きやすく、生きやすい社会をつくっていくきっかけになる可能性もある。」
1986年に「男女雇用機会均等法」が施行され、大卒女子にとっては基幹労働者としての門戸が開かれることとなった。しかし、当時総合職として労働市場に参入した女性たちが総合職として働き続けることが難しいという状況が調査によって明らかにされている。「男女雇用機会均等法」の施行から30年が経った今、いまだに男女の賃金格差は大きく、管理職に就く女性も少ない。著者は、30年前に起きたことと同じ動きを「女性活躍推進」の流れに見ている。つまり、女性が男性より不利になる構造をそのままにして女性の「活用」が唱えられていないかという危惧である。同じことを起こさないためには、今なにが必要なのだろうか。なぜ女性の「活用」はすすまなかったのだろうか。
本書は、「女性活躍推進」を妨げている要因を家庭内の性別役割分業から読み取るのではなく、職場や仕事それ自体のなかにあるのではないかと考え、職場や仕事に焦点を当てて、数々のデータ分析により検証している。そして、労働過程におけるジェンダー化された構造を浮かび上がらせている。
この本をヒントに今後どのような社会を作っていくべきか、そして私たちはどのようにサバイブしていったらいいのか模索したい。今回の上野ゼミでは、この本をもとにコメンテーターが発表し、質疑応答、全体討議を行う。
■懇親会:4月24日(日)18:00~20:00
武蔵野タワーズ スカイゲートタワー 23階 スカイラウンジ
懇親会に申し込みをされた場合、おひとり一品の持ち寄り品をお願いします。
ゼミの申し込みはこちらから
(4月24日開催のゼミ申し込みと明記してください。懇親会の参加/不参加、WAN 会員/非会員もお知らせ願います。)
◆参加者でご希望の方は、会場にて書籍『職務格差 女性の活躍推進を阻む要因はなにか』を購入いただけます。
ゲストの大槻奈巳さんは5月21日(土)に開催されるWANシンポジウム2016のパネリストのおひとりです。
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