雄大な大学のキャンパスに魅せられて、イギリスでの大学院生活を始めた私。
今回は、キャンパスでの寮生活をご紹介します。
イギリス大学院の受験は日本のものと違い、面接や試験がありません。様々な書類を準備してオンラインで出願を済まし、日本にいながら合格をいただけました。
しかし、英語力が足りなかった私がいただいたのは「条件付き合格」。つまり、大学から提示された条件をクリアしないと、正式な合格はいただけません。その条件というのは、修士課程の授業がスタートする前に、プリセッショナルプログラムと呼ばれるアカデミック英語を学ぶコースを修了すること。自分の英語力に合わせて、必要とされる受講期間が変わります。私は2ヶ月受講する必要があったので、7月に日本を飛び立ち、大学での寮生活をスタートさせました!
実は、日本では実家暮らしだったので、海外で初めての一人暮らし。
洗濯機を回したこともないのに、果たして一人で生活していけるのだろうか…一抹の不安を抱えながら、イギリスに到着した次の日に入居手続きを済ませて、早速お部屋へ!!
ドアを開けると、予想していた以上に狭く…シングルベッドと机、そして身動きが取れないシャワールームとトイレがあるだけで、かなり簡素なお部屋。そして、窓の外はゴミ捨て場…一番驚いたことは、窓が5センチほどしか開かないこと!
これが後に退寮するまで続くハウスキーパーとの論争の引き金になるとは…とにかくお部屋を初めて見たときは、正直ガッカリしてしまいました(住めば都になりましたが。)


? フタの色で種類が分けられている牛乳。(青がWholeで赤がSkimmed)紙パックではなく、プラスチック容器。
気を取り直して、まずは近くのスーパーへ買い物に行きました。国が違えば、スーパーで売っている品物やその種類もかなり違います。毎朝牛乳を飲んでいた私は、早速何本か手に入れようと売り場へ足を運びましたが、種類が豊富で全く違いが分かりません。調べてみると、イギリスの牛乳は大きく分けて、
Whole milk(無調整乳)、
Semi-skimmed milk(半脂肪乳)、
Skimmed milk(無脂肪乳)
の3種類あることが分かりました。日本ではWhole milkがよく飲まれていると思いますが、イギリスではSemi-skimmed やSkimmed milkも結構人気で、店頭にたくさん並んでいます。結局、すべての牛乳を順に試してみましたが、どれも日本の牛乳とは味が異なり、自分の口に合うものは見つからず…後にイギリスの紅茶の美味しさに目覚めてからは、毎朝紅茶を飲む生活に変化しました。
イギリスで牛乳を飲まなくなったもう一つの理由に、キッチンの冷蔵庫場所取り争いが挙げられます。同じフロアに住むフラットメイトは中国人4人、台湾人、韓国人、そしてトルコ人の合計8人!全員がプリセッショナルプログラムに参加する留学生で、彼らとキッチンをシェアしながら生活することになりました。運よく日本人が一人もいないフラットに入ることができたため、キッチンでは基本的に英語で会話。英語のスピーキング力をアップさせることができたのは、間違いなく彼らのおかげです。しかし、8人に対して与えられた冷蔵庫はたったの2つ。一人当たり冷蔵庫1段しか使えず、料理をするにも順番待ち…初めての共同生活に当初はかなりストレスが溜まりました。

? 手作りピザと中国料理と大量のお酒!料理とアルコール、どちらがメインなのか分からないことも…
そんなストレスを払拭するのに最適だったのは、みんなで一緒にご飯を作ってしまうこと!時には、母国の料理をふるまったり、アルコールを持ち寄ってキッチンパーティーをしながら親睦を深めたり…日本の「スシ」は大人気で、作り方を教えてほしいと頼まれたりもしました。こんなことができるのも、寮生活ならではですよね。次回も引き続き、キャンパス生活についてご紹介したいと思います。
つづく
Megure Yui
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