個性的なディスプレイが街中に登場するハロウィーンの時期。
今回はこんなインパクトのある写真から!
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ロンドンの街を歩いている時に出会った、チョコレートで作られたガイコツたち。とあるデパートのウィンドウ・ディスプレイがみせる一際人目を引く飾り付けには、大勢の人々が足を止めていました。桜や紅葉で季節の移り変わりを楽しんできた私にとって、一年中寒くて森林が少ないイギリスに「季節感」というものは存在しないと思っていましたが…季節を彩るイベントに合わせた粋な演出で、ほんの少しですが秋の深まりを実感することができました。
とはいえ、せっかくの機会なので、ロンドン近郊で紅葉を楽しめる場所を探そうと出かけてみたのが、
南東部の町・グリニッジ。
世界の標準時間「グリニッジ標準時」と、経度0°を定める本初子午線が通る天文台(跡地)のある場所として有名です。
世界遺産となっている街には、美しい緑と数々の見所が散りばめられており、
ロンドンを訪れる方にはぜひ立ち寄ってほしいおすすめの場所ナンバーワンです。
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/data.wan.or.jp/data/2016/11/02/536d5e58dda2197c9877e576bb45ff15.jpg)
もちろん、天文台がグリニッジ最大の見所といえますが、
それを囲むグリニッジ公園の豊かな自然と、そこから眺める雄大な景色は筆舌に尽くしがたいものがあります。
黄色や赤色に染まった木々がそびえ、高台に登ると高層ビルが立ち並ぶ港湾の再開発地区、カナリー・ウォーフが眼前に!
新旧の建物が調和するロンドンの街並みと比較するならば、グリニッジ公園からは自然と都会が織り混ざった風景を味わうことができます。
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そんなグリニッジの街には、海軍や水運の発展と結びついた建造物や展示品が並び、その歴史を物語っています。
特に、国立海事博物館は、船の模型からネルソン提督ゆかりの品々が展示され、
イギリス海事の歴史を知るためには欠かせない場所と言えます。
上の写真に写っている建物が、博物館と渡り廊下でつながっているクイーンズ・ハウス。
17世紀に建設された古典様式の建物で、豪華な天井やチューリップ階段など、美しい室内装飾や絵画が楽しめる一方、
心霊写真が撮影できるとの噂も!
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/data.wan.or.jp/data/2016/11/02/3ded9e57a038b776203a68a783c3f469.jpg)
街中に屋外展示されているカティ・サーク号も必見です。19世紀に建造された快速帆船・カティ・サーク号は、現存する唯一のティークリッパー(紅茶を輸送する貿易船)。2007年に起きた火災からの修復を経て一般公開されており、すっかりグリニッジの顔となりました。活躍当時、世界最速を誇った大型帆船の勇ましい姿は、大英帝国繁栄の象徴であったと言えるでしょう。
グリニッジには、前回ご紹介したテムズ川沿いの観光地付近から、
水上ボートを利用して景色を楽しみながら移動すれば、あっという間に到着します。
ロンドン観光ついでの日帰り旅行をお考えの方は、ぜひ足を延ばしてみてください。(つづく)
■ Megure Yui ■