寄席囃子(よせばやし)奏者、
恩田えりさんのブログからの転載で
「祝島 神舞(いわいしま かんまい)」(全10回)を毎月お届けします。
初回は「その1〜神舞への道」です。
(以下、転載)
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「祝島 神舞(いわいしま かんまい)その1〜神舞への道」
山口県熊毛郡上関町祝島。
っていうところが瀬戸内海にありまして。
その島で4年に一度のお祭りがありまして。
そのお祭りには三味線行列が出るそうでして。
(祝島神舞 HP 参照)
「へええ!観に来たいですー!」
初めて島を訪れた4年前の9月
島のお店『わたや』さんで
終わったばかりのお祭りの話を聞きました。
今思うと、これがそもそものきっかけだったような気がします。
「え?!今夜ですか?!三味線持って来てないですよ!貸す?…はあ…」
友人らを引き連れて二度目に訪れた3年前の11月
島のお店『こいわい食堂』さんの三周年記念会があるからなんか弾いてくれ
と泊まっていた宿『みさき旅館』の女将さんに頼まれ
急遽、伊勢津とかっぽれを弾いたのでした。
今思うと、これが一次面接だったような気がします。
「東京から参りました、恩田えりと申します」
おしどりさんと共に訪れた今年の4月
朝は朝市広場、昼下がりには公民館で公演を打たせていただきました。
今思うと、これが二次面接だったような気がします。
(同ブログ『おしえり in 祝島』参照)
「その日寄席の後空いてます!伺います!」
翌5月、ポレポレ東中野に島の重鎮が来るという連絡をいただき
(↑注:チームゼロネット・カフェトーク【地元の声を聞く・山口県祝島の 巻】)
島の話を聞きに行きました。
打ち上げの席ではお祭りの話になり
「テントってどこに張れるんですか?食料は持参の方がいいですか?」
ワクワクしながら根掘り葉掘り質問しました。
今思うと、これが最終面接だったような気がします。
翌週、島の重鎮から電話が入りました。
「神舞、宿と食料確保しますから
三味線と祭りの手伝いをお願いできませんか?」
ナントナント!!!もちろんです!!!
二つ返事でお受けしました。
仮採用。
そして日々バタバタしているうちに
祭り前夜はあっという間にやってくるのでした。
(つづく)
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(報告者:恩田えり)