アステージ(明日のステージ創り手)メンバー
第1期生は、16人。


「動けば変わる。社会は変わる。」プロジェクト(主催:レッツ・アステージ、共催:WAN)で、WANシンポジウム2017@北海道・札幌のレポーターを務めました!

「自分ゴト」の半径が3メートルから30メートルに広がる瞬間を実感したメンバーからのレポートを連載します。

このプロジェクトはWAN基金からの助成を受けています。

アステージ・メンバー第1期生

五嶋 絵里奈(ごしま えりな)

WANシンポジウム2017に参加いたしました。シンポジウムの参加に関してご報告いたします。

シンポジウムへ向けての読書会を経て、実行委員としての参加でした。当日は、パネル出展ブールの統括でしたので、シンポジウム開始直後の仕事や、会場内での案内などをしていたため、集中して講演やパネルディスカッションの話をゆっくりとは聞けない環境ではありましたが、自身の活動のパネルも展示させていただき、来場の方々との会話も楽しむことができました。
また、パネルディスカッション中のデータ入力のお手伝いも自分の得意を活かせるお仕事。楽しませていただきました。

『そろそろ社会運動の話をしよう-他人ゴトから自分ゴトへ。社会を変えるための実践論』の読書会に参加したのは、2015年12月から「NPO北海道ネウボラ」という団体名の市民活動をしていたご縁で、今回のWANシンポジウム実行委員統括の工藤さんと出会い、お誘いいただいたことからでした。

そもそも、ただ産後から転職を繰り返した主婦であり、なんの知識や肩書もなく、市民活動とは何なのかも知らず、自分のしていることが社会活動だということすらしばらくは認識していませんでした。この読書会を進める上で、自分の活動が社会活動であり、社会を変える行動の一つであることに気が付いていきました。 

当日は、田中総長のお話の中で、「市民とは、社会で生きる中で問題に直面したとき、疑問を自力で調べ、事実に基づいて考え、ふさわしい相談相手を見つけ、議論の場を自ら創るという「行動するための知性」を持った人である。」と述べられており、私が行動していたことは正にこの通り。

知性があったかはわかりかねますが、NPO北海道ネウボラの活動は、自分が子育てしながらいかに自己実現するか、10年間ずっと転職の方法、働き方に工夫を重ねてきても、「子育て中の女性である」とためだけに、仕事という枠組みの中からは常に社会から疎外されるという問題、受け入れてくれる環境がないことに疑問を持ち、自力で調べたどり着いたフィンランドの妊娠期からの切れ目ない家族支援施設「ネウボラ」。相談相手を次々と見つけ、研究会という議論の場を設けたことからスタートした私の社会運動です。

シンポジウムの中では4つの有名な社会活動の事例から、具体的なアクションを知るとともに、登壇者の意識、熱意、学ぶところが多々あり、今後の活動に活かします。

知らずに実践してきた自身の活動が、社会運動としての段取りを経てきた驚きを感じるとともに、「社会を変える」という意識が強化されるのを感じた一日。縦にも横にもつながりを持てるWANと一体感を味わい、大変な勇気をいただきました。

活動の中くじけてしまうことの多かった私ですが、活動への意思を強く持てるようになり、楽しさと喜びを感じています。大きな変化のきっかけとなる貴重な学びの場をありがとうございました。

石山 亜紀子(いしやま あきこ)

冒頭のピアニスト石本裕子さんによるピアノ演奏は、当時陽の当たらなかった作曲家の女性たちの思いが石本さんの奏でるメロディに刻み込まれているかのようで、惹きつけられ、頭と心をほぐしてくれた。

開催趣旨として、北海道大学院生の工藤遥さんが、自身がCSWのインターンに参加して感じた思いが、今回のシンポジウムのテーマ「“自分ゴト”から始まる社会づくり」につながっているという経緯を聞き、心動かされた。

基調講演の田中優子さんのお話は市民のための大学である、法政大学にかかわるすべての個人が自己対話、他者対話をし続けるという、「運動」についての実践例であり、このように「運動」について根源的なことを考える時間はとても有意義であった。
特に、田中さんが湯浅さんの言葉「運動とは、調整すること」を引用され、「調整とは、他人とも、自分の間でも」とおっしゃっていたのが、次のスピーカーである鎌田さんの活動「コミュニティ・オーガナイジング」とつながり、地域の男女共同参画センターにおける自分たちの役割と重なり、印象に残った。
スピーカーがそれぞれの「運動」を違う手法や角度から話してくださり、スピーカー間で意見の相違はあれどそれを自由に言い合える空間が保障されていることが大切だと感じた。

参加型のスピーカーと会場をつなぐアクションは、ユニークであったがその趣旨について会場との理解に温度差があると感じた。近くの人とペアワークをしたうえでアクションを実施するなど、参加者がスピーカーの話を消化する時間があるとよりよいと思った。

最後に、WANの役割について、上野さんが横のつながりだけでなく、縦のつながりもとおっしゃっていたが、縦と横の交差点をどうつくっていくかが課題であると感じた。

その交差点をつくるには、双方に「他人とも、自分の間でも調整する力」が求められるのではないか。

来年開催の横浜では、これまでとは異なるアクターと参加者が一体となるようなシンポジウムを作りあげていきたい。