
スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(16歳)が、国連で「気候危機は子どもの権利の侵害だ」と訴えました。子どもの権利ってなに? と思った方は、『子ども白書2019』の特集「子どもの権利条約30年のいま」をお読みください。権利とは、決して子どものワガママではないことがわかるはずです。
1964年に創刊された『子ども白書』(日本子どもを守る会編)。児童憲章の精神にもとづき、子どもの権利条約の日本での実現をめざして毎年刊行を続けてきました。
今号の冒頭には、10代の子どもたちの声を掲載しました。子どもの権利条約は、子どもたちを戦争や飢餓貧困などの悪い環境から保護するという段階にとどまらず(これさえ保障されていない子どもたちが日本にもたくさんいるわけですが)、子どもたち自身の意見、子どもが発するさまざまな信号をおとなが感じ取り、それに真剣に向き合うことを提起しています。
権利を保障するためにまず必要なのは、子どもたちの声に耳を傾けること。本書には、子どもの声を聴けるおとなになるためのヒントが詰まっています。
「子ども最前線」コーナーでは、沖縄での若者たちの動きについて元山仁士郎さんに執筆していただきました。虐待問題(森田ゆりさん)、ひきこもり問題(山本耕平さん)、学校現場での働き方改革(小川正人さん)の論文も必読。特集インタビューは、前川喜平さんです。
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