2010.10.09 Sat
育児や介護の女性に対する負担というのは相変わらず減らない。また、今日では高齢者福祉サービスなどにおける担い手不足や低賃金の問題など、市場におけるケア労働を取り巻く環境も深刻だ。このような問題に取り組むに当たって示唆的な議論を展開しているのが本書、エヴァ・フェダー・キテイの『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』だ。
キテイは育児や介護など、これまで女性たちが担ってきた/担わされてきたケア労働(=「依存労働」)に着目することで、従来の平等概念が依存の問題を不可視化させてきただけでなく、むしろそのような排除によって成立してきたことを鋭く指摘する。本書は「みな誰かお母さんの子ども」という言葉によって、平等要求の基盤をケアする人/される人というような関係性に求めている点が斬新だ。依存労働を担う女性たちをも十分に包摂できる男女平等について考えさせられる一冊。(bochan)
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