きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ

著者:稲葉 麻由美

三恵社( 2020/12/30 )


『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』

「お酒の飲み方って、習わないまま20歳でいきなり解禁になるよね」 そんな1人のつぶやきから、本の構想が始まりました。

10代のうちは禁止、制限、管理されていたのに、20歳になったら成人だからといきなり放り出され、失敗があれば自己責任を問われるなんて、あまりにも不当ではないか?自分たちの10代はどうだっただろうか。人間関係や、性や、心や、進路や仕事について悩んだ時にどうしていただろうか。試行錯誤して獲得したライフスキルを、もっと早くから意識できていたらどうだったんだろう?

「学びのシェア会」という、それぞれが個人的に探究していることをシェアしあう自主活動のメンバー内で、本の構想がふくらみました。私たちが、学んだことを仲間内だけで閉じてシェアしてるだけでいいのだろうか。同じ社会を生きる若い人たちに、私たちからできることがあるのではないか。 動画やSNSなどメッセージの届け方はいろいろあるけれど、図書館を居場所のひとつとして過ごすような、本好きの10代の子たちが手にとってくれたらいいな。かつての私たちがそうであったように。

早速「公開編集会議」を開催し、本の制作費などをクラウドファンディングで集めました。411名もの方から約178万円の支援を頂き、出版されたのがこの本です。

全体は3章構成で「自分自身のこと」を見つめ、「誰かとの関係性」につながり、「社会との関係性」へ発展していくイメージです。
各章ごとにおすすめの関連図書や映画を紹介しています。各項にはワークシートがついていて、読んだ人が「自分の場合はどうだろう?」と考えることができます。
扱うテーマは、思春期、友だち、性、お酒、アート、仕事、シチズンシップなど、横断的でユニークなラインナップです。
社会の複雑さ多様さが増す中で、私たちの個人的なトリセツは、次の世代の人にはそぐわない部分も大きいかもしれません。この本で扱えなかったテーマもたくさんあります。

それでも目指したのは、この本にあるトリセツを手がかりに10代の人たちが、「トリセツを作りながら生きる、というアイディアがあるんだな」「自分は自分のトリセツを作ればいいんだな」と思ってくれること。そして、必要だと思うものを作り出し手渡そうとしている私たち大人の在り方を見てもらいたいということ。
個人で読むだけでなく、この本の感想を語る読書会や、「わたしが考える◯◯のトリセツ」ワークショップなどを企画して、この本を活用してほしいです。大人が企画してもよいですし、10代の人が企画するサポートもぜひしてほしいです。

何の権威も持たず、有名でもない私たちから、大人と子どもの狭間を生きる10代の人へ贈る本。内なる10代と対話したい大人にもおすすめです。

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