著者・編集者からの紹介
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安積遊歩・安積宇宙著『多様性のレッスン』 小さな声に寄り添う 中野葉子
2019.02.27 Wed
2016年7月26日、神奈川県相模原市の大規模障害者施設「津久井やまゆり園」で、元職員による入所者殺傷事件が起きました。19名が亡くなり、負傷した人は27名にのぼりました。 報道では被告の動機がクローズアップされましたがその一方で、次のような思いをもつ人もいました。 「やまゆり園事件のあと、車いすを使っている自分のことを、みんなもじつは厄…
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明良佐藤著『大工の明良、憲法を読む』 70代の大工とともに、憲法を読もう! 雨宮由李子
2019.02.21 Thu
東京に生まれ、40歳にして栃木で自宅をつくりながら生活する大工、明良佐藤。 経歴も名前も一風変わった彼が紡ぐ、今までにない憲法論です。 著者は幾度となく「びっくり!」しながら、「若い君たち」に向けて日本国憲法の大切さを力強く説きます。中高生でも読めるようにとの配慮から、易しい言葉遣いで綴られています。とはいえ内容はかなり本格的。 上野千…
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細川貂々著『『生きづらいでしたか?』 ネガティブで生きづらい自分の助け方 吉田真美
2019.02.19 Tue
ずーっと生きづらくてしんどくありませんでしたか? 著者の細川貂々さんは、母親から「あなたは何もできない子だからお母さんが全部やってあげる」「人に妬まれないようにネガティブな自分を演出して生きなさい」と言われて育ちってきました。お母さんに言われたとおり、うれしい時、楽しい時も否定して生きてきた貂々さんは、やがて大人になってから、「私なん…
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安積遊歩著『自分がきらいなあなたへ』 「自分を好きになれない」ことに向き合うということ 中野葉子
2019.02.17 Sun
上野千鶴子さん推薦! 「生まれてきてよかった、は子どもから親への最大の贈り物。 遊歩さんはそれを贈り、受け取った」 本書は、自分が大きらいだった著者が、自分を好きになるまでの道のりをつづった自伝エッセーです。 著者の安積遊歩さんは生まれつき骨が弱く、車いすで生活しています。 「だれもが地域で自立して生活できる社会」をめざし、差別や排除…
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鈴木宏子著『「古今和歌集」の創造力』 千年古びない美意識の結晶がここに 鈴木宏子
2019.02.05 Tue
一筆申し上げます。平成最後の新春、皆様つつがなくお過ごしのことと存じます。小著『「古今和歌集」の創造力』(NHKブックス 1254)をご紹介いたしたく、筆を執りました。 『古今和歌集』(以下『古今集』)は、かつて日本語によってなされた表現の中で最も良質なものの一つであり、現代の私たちにとっても十分に刺激的な、創造性に富んだ文学です。 『古…
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渡辺 考・鷲巣 力 編著『加藤周一 青春と戦争『青春ノート』を読む』 新たに発見されたもう一つの『羊の歌』 志賀信夫
2019.01.27 Sun
・十代の加藤周一が開戦まで書き続けた「幻のノート」 ・戦争・ファシズムに向かうなかで、紡いだ思索の軌跡 ・現代の若者が読み、「戦争の時代」を問う! 加藤周一の「青春ノート」が発見された。17歳の1937(昭和12)年から1942年の開戦に至る時代を反映した未公開ノートで、加藤の元編集者で立命館大学の鷲巣力はこれについてNHKのプロデュー…
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イレーヌ・テリー 著『ジェンダー平等と結婚』 家族の変容フランスの同性婚と親子関係
2019.01.27 Sun
2013年、フランスでも、「みんなのための結婚法」が成立し、同性婚が認められました。本書は、新しいジェンダー・アプローチから、同性婚が認められるまでの法的・社会的な歴史を紐解くとともに、男女平等の時代における生殖補助医療・親子関係の法的矛盾を明らかにすることで、家族法の抜本的改正のための議論の枠組みを提示しています。 日本でも、同性愛カ…
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2019年「改元」の年に、「明治改元」の意味を問い直す 平井和子
2019.01.10 Thu
「明治改元」から150年を節目として、政府が音頭を取り、地方自治体を巻き込んで、明治を近代化の偉大な成功物語として礼賛する言説が創り出されています。それがどのような問題を孕むのか、政府とは別の尺度から、「明治」を問いなおしたのが本書です。とくに、政府の言説からこぼれ落ちている、アジア・植民地・ジェンダー・セクシュアルマイノリティの視点で…
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尾崎翠&のぞゑのぶひさ著『第七官界彷徨』 尾崎翠は永遠に古びない! 穂原俊二
2018.12.11 Tue
尾崎翠『第七官界彷徨』は、1933年の刊行以来、常に読まれる古典として、たえず再評価され続け、まったく古びることなく、その計り知れない可能性にさまざまな人たちが惜しみない賛辞を与えています。 私は「第七官界彷徨」を読んで、日本の小説はこの一作でいいとすら思ったこともある。――――群ようこ『尾崎翠』(文春新書/文藝春秋)より。 …
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