女の本屋
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「僕(たち)は頭がいいから」を許す私たち――姫野カオルコ著『彼女は頭が悪いから』 ◆評者 角田由紀子
2019.01.15 Tue
書 名 彼女は頭が悪いから 著 者 姫野カオルコ 発行年 2018年7月 発行所 文藝春秋姫野さんの問題意識 旧知の満田康子さんから姫野カオルコさんの「彼女は頭が悪いから」の書評を頼まれたときは、1000字程度という少ない字数に簡単だと早合点して引き受けてしまった。いざ、考えだすと、これはとんでもなく難しい仕事であった。性暴力被害に象徴…
タグ:DV・性暴力・ハラスメント / 本 / DV
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2019年「改元」の年に、「明治改元」の意味を問い直す 平井和子
2019.01.10 Thu
「明治改元」から150年を節目として、政府が音頭を取り、地方自治体を巻き込んで、明治を近代化の偉大な成功物語として礼賛する言説が創り出されています。それがどのような問題を孕むのか、政府とは別の尺度から、「明治」を問いなおしたのが本書です。とくに、政府の言説からこぼれ落ちている、アジア・植民地・ジェンダー・セクシュアルマイノリティの視点で…
タグ:本
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尾崎翠&のぞゑのぶひさ著『第七官界彷徨』 尾崎翠は永遠に古びない! 穂原俊二
2018.12.11 Tue
尾崎翠『第七官界彷徨』は、1933年の刊行以来、常に読まれる古典として、たえず再評価され続け、まったく古びることなく、その計り知れない可能性にさまざまな人たちが惜しみない賛辞を与えています。 私は「第七官界彷徨」を読んで、日本の小説はこの一作でいいとすら思ったこともある。――――群ようこ『尾崎翠』(文春新書/文藝春秋)より。 …
タグ:本
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チョ・ナムジュ著『82年生まれ、キム・ジヨン』(斎藤真理子 訳) ひとつの小説が韓国を揺るがす大事態に
2018.12.11 Tue
『82年生まれ、キム・ジヨン』は、韓国で2016年10月に初版2000部で刊行されました。キム・ジヨン氏(韓国における82年生まれに最も多い名前)の誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児までの半生を克明に回顧していき、女性の人生に当たり前のようにひそむ困難や差別が淡々と描かれています。そして彼女はある日突然、自分の母親や友人の人格が憑…
タグ:本
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2018.12.11 Tue
本書は、編集企画グループ花げし舎に集まった女性6人の取材チームが、3年にわたって介護職の方たちに聞き取りを続けた原稿がもとになっています。超高齢社会のこの国を支える新たな「介護哲学」は、この現場に生きる草の根の介護職の人たちからこそ生まれてくるのだと思います。 これから介護を受ける人必読です。ぜひ彼らの言葉に耳を傾けてください。 ◆…
タグ:本
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アトランさやか著『ジョルジュ・サンド 愛の食卓——19世紀ロマン派作家の軌跡』 食べて、愛して、書いた女の一生涯 山田亜紀子
2018.12.11 Tue
ショパンやミュッセなどと恋愛関係にあった「恋多き女性」。ジョルジュ・サンド(1804-1876)について語られるとき、よく耳にするのがこの呼称。 しかし、まず作家として評価すべき人物なのではないでしょうか? 数多くの小説をものし、友人らに長い手紙を頻繁にしたため、女性の権利から政治についてまでの寄稿も手がけ、生涯書きまくった人物なのです。…
タグ:本













