文学
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<抗う少女・小説家たち> ③ヨハンナ・シュピリ 病める魂からの回生 木村 民子
2024.03.30 Sat
「あんたがいまおねがいしていることは、いまのあんたのためにはならないことだったのよ」 『ハイジ』より これはハイジの中に出てくるクララのおばあさまの言葉です。そして「神様は時がくれば、かならず助けてくださるよ、安心していらっしゃい」とおばあさまは、傷心のハイジをなぐさめます。ハイジが一心にお願いしても神様は聞き届けてくださらないからと…
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ソマイア・ラミシュ、柴田望、ほか『詩の檻はない』 投稿◆大田美和(歌人・詩人、中央大学文学部教授)
2023.08.25 Fri
海を越えて詩の言葉が届くとき それは一人の亡命中の詩人の呼びかけから始まりました。「アフガニスタンのタリバン政権による詩作の禁止に抗議するために、詩を送ってほしい」。オランダで亡命生活を送るアフガニスタンの詩人ソマイア・ラミシュさんの、世界中の詩人たちへの呼びかけは、今年1月にSNSで発信されました。日本では、旭川の詩人 柴田望さん(詩…
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2023.08.17 Thu
20世紀百年にわたる女性の短歌を鑑賞する 「本書は、一九九五年上半期、「西日本新聞」に連載した「女のかたち・歌のかたち」を中心に、短歌を作らない一般読者にも気楽に読んでもらえるような女性の歌鑑賞を集めた。一九九〇年代半ばまでに刊行された歌集の歌が中心になるが、そればかりでなく二〇世紀全般にわたる百年の女性の嘆きやよろこびの全容がたどれるよ…
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ウルワシ・ブタリア編 中村 唯(日本語版監修)『そして私たちの物語は世界の物語の一部となる:インド北東部女性作家アンソロジー』 投稿◆中村 唯 (笹川平和財団)
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大田美和著『大田美和詩集二〇〇四-二〇二一』 現世と異界の多様な声 歌人による第一詩集◆大田美和(中央大学文学部教授・中央大学杉並高等学校校長)
2022.06.29 Wed
大田美和の初めての詩集である『大田美和詩集二〇〇四―二〇二一』北冬舎 が出版されました。大田美和は歌集『きらい』(河出書房新社)、歌集『水の乳房』(北冬舎)、歌集『飛ぶ練習』(同)、歌集『葡萄の香り、噴水の匂い』(同)を出版している歌人で、その短歌は、見田宗介『社会学入門 人間の社会と未来』(岩波新書)や、北村薫『北村薫のうた合わせ百人一…
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