韓国映画
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『嘆きのピエタ』評 贖罪のテーマに聖映画の出現を見た 川口恵子
2013.06.06 Thu
母性をさかてにとった社会派サスペンス 愛と憎しみ、暴力と救済、贖罪、そして「母性」―あるいは「母性」の存在を否定しながらも、どこかでそれに救われたいと願う分裂した魂。傷つき果てた人の心。鬼才キム・ギドク監督の『嘆きのピエタ』は、西洋社会に根強い「聖母マリア信仰」を逆手にとりつつ、人間の感情のもっとも深いところをサスペンスフルについてくる…
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愛を知らず、愛に生きて:韓国映画『息もできない』 松本侑壬子
2010.05.23 Sun
題名通り、強烈な映画である。チンピラと女子高生の恋、などと簡単には言えない。息もできないほどに苦しいのは、ふたりが恋―それを恋というならば―を知る以前。それぞれの家族との関係から生じた苦しみなのである。 ヤン・イクチュン監督は、この映画を自ら製作・脚本・主演で撮らずにはいられなかった動機を、「自分の抱える両親との間のもどかしさをすべて吐…
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