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『かぞくのくに』 女性監督の描く普遍性 伊津野朝子[学生映画批評]
2012.07.27 Fri
あるひとつの家族をめぐる話というのは、ときに痛みや悲しみを伴うことがある。それは誰もが少なくともそれを経験したことがあり、自分自身を見出す場としての家族を持っているからだと言える。在日コリアン2世であり、本作は自身の実体験が下敷きになっているという、女性監督のヤン・ヨンヒは、静かに自分の家族の話を描きだした。ドキュメンタリー出身の監督とい…
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新作映画評・エッセイ
タグ:くらし・生活 / 映画 / 多様な家族 / 伊津野朝子 / ヤン・ヨンヒ / 女と映画 / 邦画
『ムサン日記~白い犬』伊津野朝子[学生映画批評]
2012.05.03 Thu
『ムサン日記~白い犬』 脱北者のむきだしの姿 伊津野 朝子[学生映画批評] おかっぱ頭が目につく主人公スンチョルの部屋の窓は、すきま風が入らないようにテープでぎっしりとふさいである。息苦しい。そこでたばこを吸うのでさらに息苦しい。この息苦しさが、脱北者の韓国での生活の現状だ。この脱北者の生活を見事な演出力で描いてみせたのが、この『…
タグ:くらし・生活 / 映画 / 伊津野朝子 / 韓国映画 / 動物
映画祭「1968」に参加して
2012.03.25 Sun
カメラマン大津幸四郎氏にインタビューして 大津幸四郎氏は、日本のドキュメンタリー界の中で最も重要な作家である小川紳介、土本典昭のキャメラマンとして共に歩んで来た、日本を代表するドキュメンタリー撮影監督である。この日は『パルチザン前史』の上映前に「ドキュメンタリーの本質とは」という質問内容で、見えるものと見えないものというドキュメンタ…
イベント
タグ:くらし・生活 / 映画 / ドキュメンタリー / イベント / 是恒香琳 / 大津幸四郎 / 伊津野朝子
『永遠の僕たち』 生と死と愛の物語 伊津野 朝子[学生映画批評]
2011.12.23 Fri
ショートカットヘアーのアナベルの横顔には不安や焦りもなく、「死」を背負っている少女には見えない。イーノックは両親を亡くし葬式ごっこを楽しむ少年。そしてヒロシはイーノックにしか見ることのできない日本兵の幽霊だ。この若い3人が織りなす物語は生きているのか死んでいるのかわからない世界なのに、はかなくどこまでも美しい。生と死とそして愛の物語。 …
タグ:くらし・生活 / 映画 / 恋愛 / 伊津野朝子 / アメリカ映画 / 生と死
『家族X』評 とり残される家族 伊津野 朝子 [学生映画批評]
2011.10.13 Thu
夫と息子のために食事をつくり、洗濯をしてシャツにアイロンをかける母親の気持ちとは一体どんなものだろうか。そしてその母親を誰も気にかけず、遂に彼女がゆっくりと崩れていく様子を目撃した家族はどうなるだろうか。初めから終わりまでずっと不快感につつまれ、途中で劇場を出ようか迷ったほどだ。それは終始用いられている手持ちカメラのせいだけではない。南果…
タグ:くらし・生活 / 映画 / 家族 / 伊津野朝子 / 女と映画 / 邦画
『コクリコ坂から』 ノスタルジーの先にあるもの 伊津野朝子[学生映画批評]
2011.08.26 Fri
建物の構成が実に美しい。カルチェラタンに海と妹の空が初めて足をふみいれたとき画面は入り口から天井までゆっくりと映し出す。すみずみまで物にあふれ緻密な構成に息をのんだ。公園や緑地の設計を以前していたという吾朗監督の空間をつくる力は見事に実を結んだといえる。 女の都であるコクリコ荘と男の都であるカルチェラタンは物語の象徴でもある。この2つの舞…
タグ:くらし・生活 / 映画 / 伊津野朝子 / アニメーション / 邦画
イベント情報
第5回 児童虐待・子どもへの暴力防止フォーラム 「テーマ 虐
11/22(金)18時30分〜
リーブラ・パープルリボン運動2024・信田さよ子さん講演会「
11/22(金)19時00分〜
わたしたちの〈はて?〉~ 女性の生きづらさ はどこからくるの
11/24(日)10時00分〜
ウィメンズ・アカデミー in 明石 めざせ!女性リーダー
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