2012.05.17 Thu
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください. バックラッシュとは、男女平等の流れを嫌悪する右派勢力のことです。
フェミニスト館長とは、豊中市の男女共同参画推進センター「すてっぷ」で働いていた、この私です。
バックラッシュ勢力は全国のあちこちで、デマを広め、畏怖感を与え、自分たちの気に入らない書籍や講師を排斥し、男女共同参画政策を骨抜きにしては、快哉を叫んでいます。
行政は萎縮し、自主規制に走り、日本の男女平等政策は推進どころか後退に次ぐ後退です。
そんな現場のひとつが豊中市でした。同市はバックラッシュ攻勢に屈して、館長である私のクビを生贄(いけにえ)として差し出したのです。
私は裁判で対抗しました。闘いは7年に及んで最高裁までいきました。
そして昨年、「理不尽かつ陰険な首切りは人格権の侵害」という歴史的勝利判決が確定。
日本のバックラッシュ攻撃に対して、初めて、反撃の一打を浴びせることができました。弁護団、学者、支援する人たち3者による連帯の勝利でもありました。
この本は、大阪地裁に提出した私の長文の「陳述書」をもとに書き下ろした拙文、浅倉むつ子教授による「人格権侵害論」、訴訟を指揮した寺沢勝子・宮地光子両弁護士の裁判を振りかえる文章、そして年表で構成されています。当時のビラ、会話、新聞記事、写真も入れました。
男女平等という切り口から見える「ファシズムの恐ろしさ」を感じ取っていただけましたら本望です。(編者 三井マリ子)
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