ひとりのジュニアの、熱い思いから始まったプロジェクトが、今年2月中旬、開かれました。
幸い、学校の支援を受け、実施にいたりましたが、他にも直接、WANや上野宛にジュニアから要望が届くことが増えてきました。
そんなジュニアに応えたく、本年度はマッチングプロジェクトを始める予定です。
ぜひ、皆さまのご協力をいただければ幸いです。

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アクションコメントfromジュニア      C.Y

私は文京区の高校に通う、現在高校3年生のC.Yです。
私は今年2月下旬、在学中の高校にて「上野千鶴子先生と“ジェンダー”の話をしよう!」と題したオンラインイベントを企画・運営しました。
中学3年生のときに、文京区男女平等センターで開かれた上野先生の講演会に参加したことや、『女の子はどう生きるか』を読んだことが、活動を始めた主なきっかけです。
去年4月から、学校の先生と相談しながら進めてきたプロジェクトで、11月には、高2(約500名)を対象に性差意識に関するアンケートを実施し、12月には高2の男女約25人での座談会も開催しました。

仲間を募ってチームで進めるというのがなかなか難しい環境だったので、結果的にほぼ一人で活動していました。もちろん学校の先生方に協力してもらわないといけない部分もあるので、そこは私からお願いする形で進めました。サポートしてくれる先生がいなかった訳ではないのですが、なかなかスムーズにいかず、やりづらさを感じたときもありました。

大変なことも多くありましたが、このプロジェクトを通して、本当にたくさんの貴重な経験や学びを得ることができました。また、座談会等ではいろんな人とジェンダーの話をすることができて、いい刺激になりました。

2月のオンラインイベント当日、上野先生と私たち高校生の対話を行いました。私は一応、ファシリテーターという立ち位置でした。上野先生に寄せられた質問の中からいくつかピックアップし、その質問を寄せた生徒と上野先生が対話するというのが会のメインでした。 私はとても緊張していましたが、約1年間準備してきて、やっとこの日を迎えることができたことに、ほっとする気持ちもありました。
でも、上野先生と画面越しで話すということ自体が、私にとってあまりに刺激が強く、気づいたら終わっている感覚でした。
また、上野先生には、時間をかなり延長してお付き合いいただき、本当に感謝しております。

私は今回のプロジェクトで、「新たな“気づき”の機会をつくる」ということを大きな目標にしていました。自分の中の無意識の偏見や思い込みを自覚し、他者との対話によって、新たな気づきを得られるきっかけをつくりたいと考えていました。
実際に、アンケートや座談会、オンラインイベントを通じて、そういったきっかけをつくることができたのではないかと思います。そして、参加した人たちからの感想をきいて、やってよかった、頑張ってきてよかったと思えました。

私はこのプロジェクトを行うまで、やり場のない怒りや、どこにもぶつけようのない疑問を抱え、エネルギーが有り余っていました。
その有り余ったエネルギーが、このプロジェクトの大きな原動力になりました。 また、このプロジェクトを通して、学校教育とジェンダーのつながりについての関心が高まりました。これからもさらに学んでいきたいと思います。

最後に、サポートやアドバイスをしてくださり、登壇をお引き受けしてくださった上野千鶴子先生、本当にありがとうございました。