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女性に密接にかかわりのある業界での、二つの労働実態アンケートが、当事者の女性たちの手で始まりました。一つ目は、初の「非正規公務員ハラスメント調査」ですが、二つ目が初のキャバクラで働く女性アンケートで、昨日から公開されました。こちらは、労働基準監督官の方とともに私も監修などで協力しています。

非正規公務員ハラスメント調査は、「任用」という戦前の「お上の御用」的な仕組みの下に繰り込まれ、短期雇用による雇止め不安にもさらされて発言を封じられてきた土壌の中でのハラスメントの多さに、当事者女性たちが勇気を奮って発案し、新ネットワーク「非正規公務員voices」を結成して実態を解明しようとしたものです。
https://jp.surveymonkey.com/r/KQKM68F
公開して数日で、すでに100件近い回答が寄せられているそうで、当事者の関心の高さがうかがわれますが、問題の解決へ向け、さらにご協力を広げていただけるとありがたいです。

さて、New！のキャバクラ労働調査ですが、こちらは、コロナ禍で「水商売」「風俗」には休校等助成金は給付しないという方針が政府によって一時打ち出され、世論の批判で撤回されたものの、「夜の街が感染源」という都知事などによる誤った発言も追い打ちをかけ、こうした職場で働く女性たちが追い詰められた体験が、原動力になっています。

それらを通じ、キャバクラなどでの働き方がいかに労働法の保護の外に事実上置かれてしまっているかを明らかにし、政府などに訴えて行きたいと、当事者が結成したキャバクラ労組「Owls」が、厳しい夜の仕事と組合活動の合間を縫って昨年来、作成に取り組み、先日、公開にこぎつけました。
https://u-owls.org/questionary.html
SNSなどによるURLの拡散に加え、もし、学生さんや卒業生などの周囲に非正規公務員やキャバクラバイトなどの当事者がおられましたら、ぜひ回答を依頼していただけますよう、女性問題に深い関心を持つみなさまに、この場をお借りしてお願い申し上げます。

竹信三恵子