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8時間ぶっ通し!介護保険マラソンシンポジウム
「こんなはずじゃなかった、介護保険:私たちのケア社会をつくる」2024年9月16日(祝)開催 


開催日時:9月16日(月・祝日) 10:00am〜18:00pm
参加方式:オンライン配信  「介護をよくする東京の会(大嶋)」
参加申込み: https://csmarathon.peatix.comからお申し込みください。
参加費 :無料 お志のある方は応援チケットで活動をお支えください。 
主催団体:ケア社会をつくる会
共催団体:WAN(ウイメンズアクションネットワーク)、WABAS(高齢社会をよくする女性の会)

 【今だから問い直す!介護保険のこれまでとこれから】
 介護保険が施行されてから24年。「負担と給付のバランス」の名において一貫して「負担の増加と給付の抑制」が目指されてきた介護保険改定の歴史は、初期条件からの後退につぐ後退の黒歴史でした。介護保険は社会保障のネオリベ改革の一環として成立し、成立に当っては激論が交わされましたが、「措置から契約へ」「恩恵から権利へ」を謳った介護保険は、たとえ制度設計が欠陥だらけでも、今や国民にとってなくてはならない制度になりました。多くの利用者とその家族が介護保険の恩恵をこうむっており、もはや介護保険のない時代には戻れません。24年間の介護現場の実践がもたらした経験値の蓄積やスキルの進化、人財の育成も大きな成果でした。
 ですが理想主義を掲げて介護保険の制度を作った市民や官僚たち、またその現場に意欲的に参入していった事業者たちは、24年目の現実を見て、「こんなはずじゃなかった」と忸怩たる思いを抱いていることでしょう。また現状を守れと叫ぶばかりでなく、介護保険制度の欠陥や限界を超えて、ほんとうはこんな制度がほしかった、とあらためて原点に返って介護保険とは何だったのか、これからどうすればよいのかを考える時期が来ました。
 このシンポでは介護事業者、介護労働者、医療関係者、利用者、家族、研究者を束ねて多方面から、介護保険のこれまでを総点検し、これからの展望を議論したいと思います。そのために過去・現在・未来と3つの部会を積み重ねて、朝から夕方まで終日、討論のバトンを受け継ぐマラソンシンポを実施します。
2024年9月16日、この日をあなたとわたしたちの未来のために空けておいてください。

 「ケア社会をつくる会」について:
私たち「ケア社会をつくる会」は2020年介護保険後退を許さない抗議集会をきっかけに、介護事業者、介護労働者、利用者、家族、研究者等によって結成されました。24年改定期には、「史上最悪の改定を許さない」「このままでは保険“詐欺”になる」と抗議アクションを実施、利用者負担2割増や要介護1,2の介護保険外しなどの主要な改悪案は「先送り」にすることができましたが、4月の報酬改定で訪問介護報酬の切り下げという結果には唖然とするほかありませんでした。「介護保険は崖っぷち」と危機感を訴えたにもかかわらず、弱小の介護保険事業者は「崖っぷちから突き落とされる」結果となりました。次期改定期までこの先3年、訪問介護事業者が次々休業・廃業に追いつめられる事態を座視しているわけにはいきません。改定期を待たず「即時撤回」を、これからも要求していきます。

 あなたも「ケア社会をつくる会」に参加できます
「ケア社会をつくる会」は立場を超えた多様なアクターのゆるやかな情報の交換と共有の場です。そのためにメイリングリストを作りました。以下に申込みしてくださればどなたでも参加できます。登録は無料です。申込みフォームはこちらです。 https://onl.sc/TaUMnRB

「介護保険サービス利用者実態調査」 
アンケート
へのご協力、拡散をお願いします!: 
https://wabas.sakura.ne.jp/

  プログラム:
総合司会 大熊由紀子
主催者開会挨拶(趣旨説明):袖井孝子


10:00-12:30
Ⅰ部 制度編(こんなはずじゃなかった、改定編)
モデレーター:上野千鶴子


介護保険創設の歴史的意義 香取照幸
介護保険成立にあたって「高齢社会をよくする女性の会」が果たした役割 樋口恵子
社会保障のネオリベ改革としての介護保険制度 山根純佳
いじめ抜かれた介護保険/介護保険黒歴史に見る 服部万里子
究極の財源問題/税・保険折衷方式は正しかったのか? 権丈善一
制度設計の功と罪 小竹雅子
要介護認定制度の欠陥 田部井康夫
ケアマネ制度は必要か? 奥田龍人

 13:30-15:30
Ⅱ部 実践編(こんなはずじゃなかった、現場編)
モデレーター:中澤まゆみ


訪問系、断崖絶壁からの景色(訪問介護・総合事業) 柳本文貴
在宅系(地域密着サービス、小規模多機能、グループホーム) 石井英寿
施設系(特養・老健・ユニットケア)も騙し討ち 坂野悠己
サ高住という脱け道 
多職種連携(医療・看護・介護)は達成されたか? 菅原由美

 16:30-18:00
III部 ケア社会をつくる(こんな制度がほしい、展望編)
モデレーター:小島美里


障害者福祉からみた介護保険の限界と連携の模索  岡部耕典
持続可能な介護保険のために/人口減少社会におけるケア 
誰が介護をするのか?(労働市場論)竹信三恵子
介護ワーカーが誇りを持って働きつづけるために 

討論者:登壇者全員

閉会の辞 上野千鶴子

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