2015.02.03 Tue
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.団塊世代もいよいよ本格的な老いを迎える日本。とはいえわが国は長引く不況、社会保障や医療・介護制度の不安など、いろいろな課題を抱えています。そんな困難な状況でも、めげずに自分らしく、満足できる老後を送るためには、今から何を考え、どんな準備をしなければならないのでしょうか。
本書では、上野先生はじめ老いや死の課題に当事者の立場に立って取り組まれてきた各分野の第一人者が、皆が知りたい老いの疑問にすべて答えます。
まずは長年「高齢社会をよくする女性の会」で女性のより良い老いを追求してきた樋口恵子さんが、女性の労働、賃金体系そのものにも女性がビンボーになる根っこがあることを解説しながら、「ビンボーばあさんにならない道」を考える第1章。
第2章は大熊由紀子さんの「認知症をめぐる5つの誤解」です。現在すでに400万人が認知症であると言われていますが、症状の把握や対処、世間のイメージにはまだまだ誤解も多いのが現状です。この章では、これらの認知症をとりまく状況を具体的に示し、また最新の治療にも触れられています。
第3章は、上野先生による最新のテーマ、「おひとりさまでも在宅で死にたい」という提案です。今後さらに増え続けていくことが必至な、おひとりさま世帯の高齢化。病院ではなく、ひとりでも在宅で死を迎えたいという希望は、どのような医療環境整備と私たちの心構えによって可能になるのかを考えます。
第4章は死生学の専門家、会田薫子さん。終末期の医療はむずかしくてなかなかわかりにくいものです。でもある日突然、病気になったり、胃ろうの選択を迫られたりして、多くの家族が悩んでいるのが今日です。「延命治療、あなたはする? しない?」は、健康なうちに考えておいたほうがいい時代なのです。本章では、わかりやすく、具体的に多様な考え方を示しながら、自分や家族の死の迎え方と選択を考えていきます。
第5章では、「多様な現代の葬儀のカタチ」を紹介します。井上治代さんは、最新の葬送情報の研究だけでなく、市民で東京町田市に「桜葬」墓地を立ち上げ、また、生前からのネットワークづくりもされており、次世代に向けての新しい葬送のカタチも紹介しています。(編集者 佐藤葉子)
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