2014.07.31 Thu
「妻の家事ハラ」実態調査についての抗議・要請書への回答が届きました!
(要請1)中央線などに旭化成ホームズが張り出した車内広告のすべてに、家事ハラの本来の定義と本のPRを盛り込んだステッカーを目立つように張り込むこと。
→車内広告の掲載は7月16日~31日までとなっており、31日までにはステッカーの印刷が間に合わないため無理と判断。ただ、掲載予定期間を自主的に4日繰り上げ、27日(日)の運行終了後に広告掲載を終了した。また、ネット動画配信のユーチューブに出稿していた動画広告「トゥルービュー」も28日(月)15時で終了し、見たくないのに勝手に広告動画が流れることはないようにした。
(要請2)同社ホームページに、家事ハラの本来の定義などを目立つように掲載すること。
→ 同社の「妻の家事ハラ調査」にホームページからアクセスする人は、竹信の「家事ハラ」定義を通ってから調査にアクセスするつくりにし、「夫の家事へのダメ出し」という定義は同社固有のものであることがわかる仕掛けにする。具体的には、「和光大学教授・ジャーナリストの竹信三恵子氏は、著書『家事労働ハラスメント―生きづらさの根にあるもの』(2013年 岩波新書より刊行)において、家事労働を担う人びとを蔑視・無視・排除していく社会システムによる嫌がらせ(ハラスメント)のことを家事ハラとしています」という定義づけの文章と、新書の表紙の写真が囲みの形で掲載される。
(要請3)正しい家事ハラの意味を伝える再現ムービーを制作し、これもホームページで公開すること
→これは難しいので無理。
(要請4)謝罪文の提出/(要請5)なぜこのような誤用が生まれたのかについての事実経過の文書による提出
→「男女の家事シェアを促進するという目標は(竹信と)同じであると判断」して「妻の家事ハラ」という言葉を使用したが、すでに「家事ハラ」の言葉を使っていた竹信に事前に伝えなかったこと、結果的に「男女の家事シェアを促進するという当社の広告意図と異なる印象で伝わったこと」についての「お詫び」と、家事ハラの言葉を広告に使うことが決まるまでの事実経過の時系列を書いたA4の紙1枚を提出。
この回答書は、7月30日に竹信三恵子さんのところに到着。
竹信三恵子さんのご了解を得て、掲載しました。
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