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学術フォーラム「男女共同参画は学問を変えるか?」映像キャンペーン/討論2:貴堂嘉之

2014.07.14 Mon


学術フォーラム「男女共同参画は学問を変えるか?」講演映像を3日毎に更新しています。【第7回目】討論2:貴堂嘉之 ★フォーラムの内容は「記事の続きを見る」へ

見逃してしまった方は、女性学講座(http://net.wan.or.jp/koza/)へ。

<動画配信にあたって>

去る5月31日に学術会議主催公開学術フォーラム「男女共同参画は学問を変えるか?」が開催されました。

登壇者16名、参加者140名、10時から18時までの熱のこもったフォーラムでした。学術会議の改革の結果、女性会員比率が増加し、今期22期には各専門分野でジェンダー関連の研究者が増えました。そのなかから生まれた社会学委員会ジェンダー研究分科会、史学委員会歴史学とジェンダ―に関する分科会、法学委員会ジェンダー法分科会、さらにその連携を図る複合領域ジェンダー分科会の4ジェンダー関連分科会と、常設分科会である科学者委員会男女共同参画分科会とが共催して実施した、今期最後のビッグイベントでした。またこのフォーラムには、ジェンダー関連学協会コンソーシアムに参加する団体のうち、24団体が後援に加わりました。

WANも後援団体のひとつに加わり、当日登壇者の了解を得て撮影を担当、その記録を動画配信することにみなさまのご同意を得ましたので、成果を共有したいと思います。

フォーラムは1部、2部、3部と構成されていますが、1部の学術会議が実施した調査にもとづく「学術分野における男女共同参画の現状とその評価」は、近く報告書が刊行されますので、動画には収録されておりません。1部「趣旨説明」と2部、3部のみ、収録してあります。

撮影担当、編集作業、同意の確認等にあたってくださったWANボランティアの方々に御礼申し上げます。当日の充実したフォーラムの模様を、みなさまも追体験なさってください。(文責・上野千鶴子)

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学術フォーラムチラシ(PDF1.16MB)は、こちらから⇒学術フォーラム20140531:ポスター

日本学術会議主催公開学術フォーラム「男女共同参画は学問を変えるか?」

主催 : 日本学術会議社会学委員会ジェンダー研究分科会、複合領域ジェンダー分科会、史学委員会歴史学とジェンダー分科会、法学委員会ジェンダー法分科会、科学者委員会男女共同参画分科会

後援 : 日本女性学会、日本フェミニスト経済学会、国際ジェンダー学会、ジェンダー法学会、ジェンダー史学会、日本語ジェンダー学会、人文社会科学系男女共同参画学協会連絡会設立準備会、お茶の水女子大学 ジェンダー研究センター、奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター、東北大学男女共同参画推進センター、明治大学法科大学院ジェンダー法センター、明治大学情報コミュニケーション学部ジェンダーセンター、一橋大学大学院社会学研究科ジェンダー社会科学研究センター、早稲田大学ジェンダー研究所、東京女子大学女性学研究所、城西国際大学ジェンダー・女性学研究所、大阪府立大学女性学研究センター、京都橘大学女性歴史文化研究所、愛知淑徳大学ジェンダー・女性学研究所、立教大学ジェンダーフォーラム、北海道大学大学院文学研究科応用倫理研究教育センター、イメージ&ジェンダー研究会、女性科学研究者の環境改善に関する懇談会、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク

 

日時 平成26年5月31日(土曜)午前10時から午後6時

 

場所 日本学術会議講堂(申し込み不要 先着順)

東京都港区六本木 7-22-34

東京メトロ千代田線「乃木坂」駅5出口

開催趣旨

女性の研究者が学問の世界に進出して久しい。これまで女性の少なかった理工系の分野でも女性研究者の育成が叫ばれるようになった。他方、学問の領域にジェンダー視点を持ちこむジェンダー研究も各分野でいちじるしい進展を見るようになった。にもかかわらず学問分野における男女共同参画は、かならずしもジェンダー研究とは親和性が高くないように見える。それどころか、職場の男女共同参画と同様、学問のディシプリンに影響を与えない範囲で、女性の参加が歓迎されているようにも思える。はたして、真理の奉仕者としての研究者は、ジェンダーを問わず同じ能力を発揮することが期待されているのだろうか?それとも女性が参入することによって、学問の組織、内容、アプローチ、評価基準等に何らかの変化が起きるし、また起こす必要があるのだろうか?このシンポジウムでは、女性研究者の参加が学問の世界を変容させる可能性と限界について、各分野の経験にもとづいて、真摯な検討を行いたい。

プログラム

司会 : 後藤弘子(日本学術会議第一部会員、千葉大学大学院専門法務研究科教授)

大沢真理 (日本学術会議第一部会員、東京大学社会科学研究所教授)

(午前の部)

趣旨説明:「男女共同参画とジェンダー研究の近くて遠い関係」

上野千鶴子(日本学術会議第一部会員、東京大学名誉教授)

第1報告:「学術分野における男女共同参画のこれまでの取り組み状況」

小舘香椎子(日本学術会議連携会員、日本女子大学名誉教授)

第2報告:「学協会における男女共同参画の現状 大学の調査結果から」

有信睦弘(日本学術会議第三部会員、東京大学監事)

第3報告:「学術における男女共同参画の現状 学協会調査結果から」

新井民夫(日本学術会議第三部会員、芝浦工業大学教育イノベーションセンター教授)

島直子(首都大学東京ダイバーシティ推進室特任研究員)

第4報告:「学術分野における男女共同参画の現状とその評価」

江原由美子(日本学術会議第一部会員、首都大学東京大学院人文科学研究科教授)

(午後の部)

第1報告:「男女共同参画は社会科学を変えるか?」

岡野八代(同志社大学大学院グローバルスタディーズ研究科教授)

第2報告:「男女共同参画は人文科学を変えるか?」

和泉ちえ(千葉大学大学院人文社会科学研究科教授)

第3報告:「男女共同参画は医学を変えるか?」

桃井眞里子(日本学術会議第二部会員、国際医療福祉大学副学長)

第4報告:「男女共同参画は人工物科学を変えるか?」

中西準子(独立行政法人産業技術総合研究所フェロー)

討論

加藤万里子(慶應義塾大学理工学部教授)

貴堂嘉之(一橋大学大学院社会学研究科教授)

藤垣裕子(日本学術会議連携会員、東京大学大学院総合文化研究科教授)

閉会挨拶:まとめ「男女共同参画は学問に何をもたらすべきか?」

辻村みよ子(日本学術会議第一部会員、明治大学法科大学院教授)

タグ:男女共同参画 / 学術フォーラム / 貴堂嘉之 / ジェンダー史