アートの窓

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「アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984‐2012」(栃木県立美術館)

2013.01.19 Sat

「アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984‐2012」は、昨年9月に福岡アジア美術館でスタートし、沖縄県立博物館・美術館を巡回し、1月26日(土)から栃木県立美術館で開催されます。

アジアの女性アーティストに焦点を絞った日本初の大規模な展覧会で、ギャラリー・トーク、シンポジウム、コンサート、パフォーマンス、上映会等と多彩な関連企画も予定されています。

関連インタビュー 「アジア女性アーティスト展の企画者・小勝禮子さんに聞く(北原恵)」>>>

開館40周年記念企画
アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984‐2012
Women In-Between: Asian Women Artists 1984-2012

■2015年1月26日(土)~3月24日(日)
休館日:月曜日(2月11日は開館)、祝日の翌日(2月12日、3月21日)
■栃木県立美術館
 〒320‐0043 宇都宮市桜4‐2‐7 Tel.028‐621‐3566 

アジアの女性アーティストに焦点を絞った日本初の大規模な展覧会を開催します。アジア地域に生まれ、活動し、また海外に拠点を移す人も含めて、1980年代から現在までの作品を一堂に会し、女性たちの身体や社会、歴史など多方面にわたる関心の有りようや、表現の多様性、時代的な変化を概観するものです。

今日、アジアの女性アーティストは国際展にもしばしば参加するようになり、生涯、アーティストとして活動を続ける女性も増えて来ました。しかし、このような状況は中国を筆頭とするアジア諸国の経済成長を背景にして、国際社会の関心がアジアに向くようになり、またジェンダー意識が社会全般に高まった近年のことであり、長い間、特に日本では、アジア美術や、さらにアジアの女性アーティストに対して、関心が注がれることはきわめて稀れでした。 そこで本展では、「アジア」「女性」という立場で制作してきたアーティストたちの軌跡をたどるとともに、アジアの女性アーティストが、むしろその二重のマイノリティ性、あるいは各地域によって異なる様々な社会的制約を逆手にとって、しなやかに制作をしてきた作品をできうる限りバラエティ豊かにご紹介いたします。 そこではマイノリティの声の集積ではなく、「アジア」「女性」「アート」が掛け合わされたところで生まれる、新鮮な魅力と熱気に満ちた創造性に出会うことができるでしょう。

西はパキスタンから、インド、バングラデシュ、中国、フィリピン、シンガポール、台湾、韓国など、日本を含めた16か国・地域の48人による、約110件の作品を5章に分けてご紹介いたします。

第1章 女性の身体‐繁殖・増殖、魅惑と暴力の場
第2章  [1] 女性と社会‐女性/男性の役割、女同士の絆
第2章  [2] 女性と社会‐ディアスポラ、周縁化された人々
第3章 女性と歴史‐戦争、暴力、死、記憶
第4章 女性の技法、素材‐「美術」の周縁
第5章 女性の生活‐ひとりからの出発

関連企画
◆ギャラリー・トーク
(1)出品作家によるオープニング・ギャラリー・トーク
 1月26日(土) 14:00~  通訳付き 企画展示室
 ユン・ソクナム、ハ・チャヨン、ナリニ・マラニ、出光真子、阪田清子、井上廣子、山城知佳子ほか予定
(2)担当学芸員によるギャラリー・トーク
 2月9日(土)、3月2日(土)(綿引展子のトークもあり)、3月24日(日)

 

いずれも14:00~ 企画展示室
(1)(2)企画展観覧料が必要(事前申し込み不要)

◆シンポジウム
「アジアの女性アートを考える」
出品アーティストと美術研究者による「アジア、女性、アート」をめぐるディスカッション
2月24日(日) 13:30~16:30 通訳付き  集会室
アマンダ・ヘン(シンガポール)、グエン・チン・ティ(ベトナム)、町田久美(日本)、金惠信(韓国)、綿引展子(日本/ドイツ)
コメンテーター:北原恵(大阪大学准教授)、司会:小勝禮子(企画展担当者)
協力:科研「『移動』から見た女性美術家と視覚表象の研究」

◆コンサート
創作竹楽器演奏集団 東京楽竹団 
日本の文化に深く関わる竹を使った創作竹楽器による新しい響きの音楽の演奏会
3月3日(日) 14:00~15:00   集会室 先着100人
*企画展観覧料が必要(事前申し込み不要)

◆パフォーマンス
イトーターリ
「放射能に色がついていないからいいのかもしれない・・・と深い溜息・・・をつく」
沖縄から福島まで、「見えないもの」にされているものをあらわにする渾身のパフォーマンス
3月23日15:00~16:30 集会室
*企画展観覧料が必要(事前申し込み不要)

◆映像作品上映会 
会場:栃木県立美術館 集会室
2月3日(日) 上映会(1)11:00- A /14:00- B
2月10日(日)  上映会(2)11:00- C/14:00- D
2月16日(土)  上映会(3)11:00- E・F/14:00- E・G
3月3日(日)   上映会(4)11:00- H/14:00- A
3月10日(日)  上映会(5)11:00- I/14:00- C
3月17日(日)  上映会(6)11:00- B/14:00- F・G
3月20日(水・祝) 上映会(7)11:00- D/14:00-  I
*企画展観覧料が必要(事前申し込み不要)

・上映プログラム
Aソン・ヒョンスク 《家は何処に》 79分、2002年
B琴 仙姫/全タイトル:88分 《獣となりても》 18分、2005年、《異国の空》70分、2005年 
Cジェーン・ジン・カイスン 《女と孤児と虎》 72分、2010年
Dトリン・T・ミンハ 《夜のうつろい》 98分 2004年
Eヤスミン・コビール 《ある解放》38分 2003年
Fグエン・チン・ティ 《再録画されたテープの編年史》28分、2010年
G山城知佳子/全タイトル36分: 《オキナワTOURIST》22分、2004年 
《あなたの声は私の喉を通った》7分、2009年 《沈む声、赤い息》7分、2010年
H出光真子/全タイトル96分30秒: 《Woman’s House》13分40秒、1972年 《主婦の一日》9分50秒、1977年、《アニムス パート2》19分40秒、1982年 《ざわめきの下で》10分50秒、1985年、《洋二、どうしたの?》18分、1987年 《清子の場合》24分20秒、1989年
I 出光真子/全タイトル70分50秒: 《おんなのさくひん》11分、1973年 《At Any Place 4》12分30秒、1978年、《加恵 女の子でしょ!》47分20秒、1996年

(gaap)

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タグ:アート / パフォーマンス / Feminism / ジェンダー / 栃木県立美術館 / 出光真子 / 境界を生きる女たち / アジア / ユン・ソクナム / 井上廣子 / 山城知佳子 / 移動 / 女性美術家 / アジアの女性アート / 北原恵 / 勝禮子 / 金惠信 / 女性 / イトーターリ / インスタレーション / 福岡アジア美術館 / 沖縄県立博物館・美術館