2014.05.06 Tue
「宮良瑛子展 沖縄―愛と平和と―」、丸木美術館で開催中です(7月12日まで)
会期中、関連企画も予定されています。
宮良瑛子展 沖縄―愛と平和と― 2014/4/19-7/12
丸木美術館 >>>
埼玉県東松山市下唐子1401
TEL:0493-22-3266
宮良瑛子さんは1935年に福岡県で生まれ、武蔵野美術学校を卒業後、1958年から東京都美術館の平和美術展や日本アンデパンダン展などで作品を発表し続けました。
夫が沖縄出身であったため、沖縄の「復帰」直前の1971年より沖縄に移住。
沖縄の女性への共感から「アンマー・シリーズ」を描きはじめました。その後ベトナムを訪ねたことを機に、沖縄戦の痛みを女性の視点から表現する作品「シリーズ焦土」を制作。
90年代には湾岸戦争に衝撃を受けて《無辜の民》を描くなど、沖縄を中心にアジア諸国で虐げられた人々の姿を描き続けました。
近年は辺野古をテーマとした「漂泊の島」シリーズや、「3.11」後の福島の現状を見据えて表現する作品も描いています。
内と外の両方の視点を持ちながら、沖縄という場で一貫して平和を追求してきた宮良さんは、沖縄平和美術展の創設・運営にも深く関わり続けています。また、沖縄女流美術家協会の結成にも奔走し、その精力的な活動は現在の数多くの沖縄の女性美術家の活躍の礎となりました。
原爆の図 丸木美術館は、このたび、多くの方々から賛同・募金を頂き、「宮良瑛子展」を開催することになりました。
宮良さんの画業を振り返る展示を通して、現在の沖縄が抱える歴史と社会的な問題、とりわけ米軍基地に代表される沖縄に犠牲を押し付ける構造、その中での沖縄の人々の痛みについて想像力を深め、多くの方と共有する機会にしていきたいと思っています。
(丸木美術館HPから)
美術館の2階には、休憩室兼図書室として開放している小高文庫があります。お二人の著作や画集、絵本、資料、原爆関連の蔵書も閲覧できます。
丸木夫妻がアトリエ兼書斎として長く愛用されていた和室で、窓からは桜の枝越しに都幾川の自然が眺められます。
(artemisk)
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