◆報告者:荒井ひかり
第二次ベビーブームに産まれる。長女。団塊世代の両親の間に産まれた。典型的核家族。大学進学とともに家を出る。20代で結婚。二児の母。
◆司会:永野眞理 (上野ゼミ)
◆コメンテーター: 信田さよ子(のぶた さよこ)<プロフィール>
1946年岐阜県生まれ。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。臨床心理士、原宿カウンセリングセンター所長。AC(アダルト・チルドレン)、DV(ドメスティック・バイオレンス)、虐待、アルコール依存症などの家族問題についてのカウンセリングの経験から、新たな提言を行ってきた。著書に『アディクションアプローチーもうひとつの家族援助論』『母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き』『共依存』『依存症臨床論』など多数。最新著に『アディクション臨床入門』がある。
◆日時:7月15日(金)18:00~20:00
◆場所:「YWCA武蔵野センター」4階ホール
◆申し込み:WAN法人会員 先行参加申し込み 6月10日(金)まで
一般参加申し込み 6月11日(土)~
◆概要:報告者のレジュメより
男は支配するために、なぜ性を利用しなければならないのか。「男」であることはただそれだけでは優位でもなんでもない、その虚像を隠すために、「女」を貶め、劣位であることを刻印することを必要とし、性的虐待が使用される。性的虐待を使用しなければ保たれないほどの、脆弱な男によってそれはなされる。恐怖により口をつぐませ、男の絶対的権力を誇示するその行為は、当人によって語られないことによってスティグマとして完成する。「私的領域」として、公的に語られなかったことを、語りだしたとき、それはスティグマとしての性的虐待から、ただの記憶へと、変化していくはずだ。
私にこれから必要になるのは、女の言葉だと知った。ふとした言葉で過去の記憶が襲ってくるような脆弱な自己を、鎧う思想が、言葉が必要だ。サバイバルスキルを身に着け、男性視線を内在化した自分を意識し、自分の周辺を変えることの必要に迫られ、上野ゼミに参加したいと希望をもった。
「うざいオヤジ」と闘う言葉を身に付けたい。
症状行動を起こして逃げなくてもよい、言葉が、力が、ほしい。自分が、劣位の性、奴隷の性、ではないと語れる言葉を身に付けなければならない。それがフラッシュバックからの卒業であり、生き延びるためのスキルだ。
今、自分に向き合い、力を信じ、「性」について言葉を発したいと思っている。
(参考文献「結婚帝国 ~女の岐れ道~ (講談社刊2004年 上野千鶴子・信田さよ子共著)
https://wan.or.jp/article/show/4705)
◆懇親会:7月15日(金)20:15~21:30
YWCA3階調理室でpotluckパーティ
(持ち寄りになります。持ち寄り品については、連絡致します)
◆ゼミの申し込みはこちらから
(7月15日開催のゼミ申し込みと明記してください。懇親会の参加/不参加、WAN 会員/非会員もお知らせ願います。)
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