前回に続いて、「戦争アカン!京都おんなのレッドアクション」が主催し、「24条変えさせないキャンペーン」が協賛した、「24条から考える自民党改憲草案」学習会の内容を報告します。本学習会は、2016年10日22日(土)14:00〜17:00に、東本願寺しんらん交流館にて開催され、吉田容子弁護士による憲法、とりわけ24条に関する講演を聞いた後(今回)、保育と育児の現場から、女性たちが実際に直面している問題、わたしたちが求める政策や支援のあり方について発表がなされ(その 2) 、その後、約50人の参加者とともにグループ討論を経て、「戦争アカン!京都おんなのレッドアクション」共同代表の岡野八代がまとめを行いました(その 3)。
最後に、本学習会に参加したある親子の会話を紹介します(その 4)。
なお、本報告では、グループ討論の内容については割愛させていただきます。

各グループ討論の報告の様子
後日談〜ある親子の会話〜
学習会に参加されたある方のお子さん(保育園・年長の女の子)は、政治の話になると必ず「その人戦争反対?原発反対?」とお母さんに聞いてくるのだそうです。
学習会の翌日に、娘さんは「安倍総理って戦争反対?」とお母さんに尋ねてきました。そこで、お母さんは、もう少し突っ込んで答えます。
母:「戦争反対かどうかだけじゃなくて、日本は昔戦争でたくさんの人を殺して、戦争に負けたんだよ。だからもう二度と戦争はしないって決めた憲法を作った。その憲法を変えようとしているか、守ろうとしているかが今は大切な話になってるんだよ。安倍さんは、憲法を戦争ができるように変えようとしている人なんだよ。」
お母さんは前日の学習会で学んだ内容を易しい言葉で娘さんに説明しました。それ以後の母娘の会話を紹介します。
娘:「昨日の勉強会も憲法って言っていたけど、戦争の話だったの? 」
母:「昨日のはね~。女の人は男の人の言うことを聞かなくちゃいけない。って憲法を変えようとしていて、そうするとどうなるかって話をしていたんだよ。保育園では男の子も女の子もどちらが偉いかっていうことはないでしょ?両方とも一緒だけど、この憲法が通ると、男の子が女の子より偉くなって、女の子は男の子のいうことを聞かなくちゃいけないってことになる。結婚もお父さんが決めた人と結婚しなくちゃいけないってことになるかもしれないよ。 」
娘:「へー。でもさ、そうするとお母さんの友達のAさんみたいに、女どうして結婚したいって人は、嫌いでも男の人と結婚しなくちゃいけなくなるの?そしたら、Aさんの赤ちゃんどうなるの?
母:「うーん。そうしたら男の人同士で結婚したいとか、女同士で結婚したいとかっていうのはダメってことになるかもしれない。 」
娘:「そんなん、結婚したい人と結婚すればいいやん。女より男が偉いとか、そんなの勝手に決めるのはおかしいやん。うちのクラスにも女の子になりたいっていう男の子いるよ。…そっか、きのうはそういう勉強していたのかぁ。 」
その3 に戻る。
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