第35回上野ゼミ 蔭木達也 『青踏』における「女性」概念 レスカコメント

・普段何気なく使っている「女性」という言葉がどういう歴史的背景で使われるようになったのか、そこには「母性保護」論争や言語の翻訳による日本語の違い等、多岐にわたるお話が大変面白かったです。男性、というだけで「付加価値」があるのですね。
・上野葉子における「愛」の概念が知りたいなと感じました。
なぜ滅亡することが良くないのか?(私は、人間が存続していることの良さがよく分からず、女性が労働力となる人間をつくっては、男性がそれを端からそれを消費していくのが社会だと思うので)
・『青鞜』において、対として描かれる「男性」概念についても知りたくなりました。
・埋もれた女性に視点をあてていくことは、大切だと思う。そういう研究をしている若い男性がいてくれて、うれしかった。私は公娼制度の中の女性をさぐってみたい。
・フェミニズムに関心をもって久しいという自負がありましたが、「女性」という言葉を今日まで自明のものとして、考えてもこなかったという事実に、今日のこのゼミで直面しました。
「女性」という言葉も時代と共に変わるくらい、深いテーマだったのだということに初めて気づき、考えるきっかけをたくさんもらった回でした。刺激的な発表を、有難うございました。
・余りポピュラーではないテーマですが、とても興味深かったです。フェミにつながる女性たちの息苦しい時代を、「女性」という概念で分析する…これからの展開が楽しみです。
・「女性」概念についての知見はどれも殆ど初めてで中々すぐには咀嚼できませんが、蔭木さんのオリジナルな、権威(正典)転覆的コメントをお聴きしたかったです。
・米田先生のお話、大変興味深く勉強になりました。一般的な書籍などでは活字になっていない裏話、こぼれ話。でも、確かな歴史の1ページの出来事をお聞かせ戴けた貴重な機会でした。

第35回 上野ゼミ 蔭木達也 『青踏』における「女性」概念