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『日本人の国際結婚―カナダからの報告』サンダース宮松敬子

2010.07.12 Mon

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日本人が国際結婚をすることなど、今さら何も珍しい社会現象ではない。

だが、一国の国勢調査が終わるたびに「この国のエスニックのグループの中で一番国際結婚率(Cross-Cultural Union)が高いのは日本人のバックグランドを持った人々だ」とメディアがこぞって話題を投げかけるとなれば、やはり物書きの興味は疼く。

そんな現象が、冬季オリンピックで沸き、G8・G20のホスト国として名を挙げているカナダで起こっているのだ。カナダは世界に知られる「多文化主義」の国。外国から移り住む人々が、それぞれ自国の文化を持ち込み、モザイク模様のように肩を並べながら仲良く暮らしている。これはアメリカの国策である「メルティング・ポット主義」と大きく異なる点である。

そんな自由な生き方が好まれるのか、同じ北米ではあってもアメリカほど銃社会ではないことに安心感を抱くためか、勉学、遊学など人生の幅を広げるためにやって来る日本の若者(特に女性)の数はうなぎのぼり。また日本への興味を持つカナダの若者も多く、機会をとらえて日本へ出かけていく。

若者が往来し、活躍の場を広げ、出会いがあり、結婚に至る。

筆者はこうした傾向に深く興味を持ち、数字の裏に潜むカップルたちの実態をもっと知りたいと思うようになった。
世界で第2に広い国土を持つカナダに住む、国際結婚をしている日本人移住者と配偶者にアンケートを試みて、草の根のレベルから彼らの生の声を浮かび上がらせた。

「国際結婚」のみならず、日本人に取って知っているようで知らないカナダ・カナダ人をもじっくりと知る一冊と自負している。
(サンダース宮松敬子)








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