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2010 WAN的イチオシ・マンガ④ horry

2011.02.09 Wed

2010年 WAN的イチオシ・マンガ③では恋愛を軸にした作品が中心となりましたので、ここではそれ以外の作品をご紹介します。

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『少女ファイト(7)』日本橋 ヨヲコ(講談社)

こちらは女子高校バレーのマンガ。古くから続く、熱血スポーツマンガの流れを受け継ぎつつ、メンバーの成長譚としても面白い作品。チームメンバーそれぞれ個人の背景が細かく描かれるのですが、メインとなるメンバー以外のキャラも濃い!恋に、スポーツに、家族との関係や友情にも熱い(むしろ暑苦しい域か?)マンガです。ただ、不治の病やヤクザに女優といった設定が出てくるのが、華やかでもあり余計でもあり。[clearboth]

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『舞姫(テレプシコーラ) 25』山岸 凉子(メディアファクトリー)

1970年代の少女マンガの代表作の1つともいえる『アラベスク』。この壮大なバレエ漫画を描いた山岸凉子さんが、ふたたびバレエを長編で取り上げたのが『舞姫』です。2000年の連載開始から10年。完を迎えてしまいました……寂しい……まだまだ続きが読みたい……。第1部の方は、虐待などかなりショッキングな場面も多く、ものすごくドラマティック。第2部になると、主人公・六花がメキメキ成長し、まるで我が子の成長を見守る親のような気分に。読み応えのあるマンガらしいマンガを読みたい、という人にオススメです。[clearboth]

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『大阪ハムレット(4)』森下 裕美(双葉社)

もう、すごい領域に達していると思います、『大阪ハムレット』。この絵柄で(失礼!)何度、号泣したことでしょう。特にこの巻では、フィリピン人妻・サビィの話が本当にすごい。彼女は病気で倒れた義母を献身的に介護するのですが、その熱意がどこから出てくるのか、誰にも分からない。彼女が背負ってきたものと介護が重なって……やがて、終わりを迎えます。悲しいのだけれど、ただ悲しいだけではなく、暖かな救いも。なんとも重く深いテーマです。以前登場したキャラクターが、重要な役を担っていたり、巻をおうごとに『大阪ハムレット』の町と住人に厚みが増しています。[clearboth]

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『東京怪童(3)』望月 ミネタロウ(講談社)

WAN的にはあまり馴染みのない作家さんかもしれません。『バタアシ金魚』『ドラゴンヘッド』で有名な望月峰太郎さんの改名後、第一作です。舞台は、脳に特殊な疾患をもつ子どもたちがいる施設。自分に正直に生きざるを得ないことで苦しむ子どもと、自分の気持ちに嘘をつくことで苦しむ主治医……。あまりに不思議で奇妙で、それでいて妙にリアリティのある世界に戸惑いますが、それもこの作品の魅力。この最終巻では、そうした世界が私の今生きる世界と繋がっていることが、あっと驚くような方法で描かれています。大人向けファンタジーといえるかな?[clearboth]

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『海月姫(6)』東村 アキコ(講談社)

2010年一番笑ったのが、こちら。オタク女子ばかりが住む「天水館」が舞台。鉄道オタに、三国志オタ、腐女子など趣味は様々。主人公の月海はクラゲ好き。オシャレ男の娘(女装男子)・蔵之介が面白がって天水館に出入りするうちに、都市開発で天水館立ち退きの危機が……。とにかく、オタク女子の描写が面白い。ヤングなオタク女子や腐女子からは「昭和の匂い」「何世代も前の雰囲気」と言われているようですが、心理描写などはかなりリアルだと思います。私的には、蔵之介の伯父・総理大臣・根岸三郎太が、ウザすぎてお気に入り![clearboth]

さて、今年はどんなマンガと出会えるのか、表現規制問題はどう動いていくのか、まだまだマンガとどっぷり付き合っていきたいと思います。








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