2011.07.07 Thu
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.時間がございましたらぜひ、大型書店の絵本や幼年童話のコーナーを見に行ってください。そこには、驚くべき世界、いや、懐かしい世界が拡がっていることでしょう。幼年時代に読んでもらった絵本や幼年童話が今もたくさん棚に置かれているのを目にすることができるのですから。
これは大人の本のコーナーでは考えられない光景です。
どうしてそうなっているのかといえば、自分が子どもの頃に読んでもらった作品なら安心だろうと、親の皆さんが買われるためです。つまり一世代前の作品を、我が子に与えるわけです。
それはそれで、かまわないのですが、今はもう存在しない風景や道具、そして価値観が描かれた作品だけでは、幼児の日常生活や感覚と、物語との接点が薄れていくばかりです。
ということで、今の幼年童話を書いてみました。
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『レッツとネコさん』は五歳のレッツが三歳の頃を振り返るお話です。幼年にだって思い出はあるはずですもの。昔はなんて、子どもだったのだろう! ってね。
『レッツのふみだい』は五歳のレッツが四歳の頃を振り返ります。三歳の頃より背が伸びた(成長)のは、果たしてうれしいことなのか、などと考えます。
そして、『レッツがおつかい』は五歳のレッツの今が描かれます。テレビで三歳児が初めてのおつかいをする番組をやっていて、両親が三歳児をほめたものだから、レッツは誰にも頼まれていないのに、勝手に「はじめてのおつかい」を敢行することにし、一人で地下鉄に乗って繁華街へとでかけます。あのう、それって「おつかい」じゃないのですけど…。
親の言葉や周りの世界を、幼年による解釈や見え方だけで描くようにしてみました。大人の目で見れば奇妙に見えるレッツの行動も、レッツの視点で見れば納得できるわけです。
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.レッツには性別を設定していません。
主人公の名前は、原稿を書くのに使用したパソコン、let’s note からいただきました。物語のどこにも男の子か女の子かわかるような部分は作ってありません。
絵を担当してくれたヨシタケシンスケさんにも、「どっちかわからない絵にしてね」と無理をお願いしました。
でも、ほとんどの方に男の子だと思われてしまいましたけど(笑)。
私の描き方が下手だというのもあるのでしょうが、何も明示されていないと、人はそれを男だと思い込むのではないでしょうか? 医者や政治家だけでなく、子どもも。
読んでみていただけたら、とてもうれしいです。お子さんにもぜひ。(著者、ひこ・田中)
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