ジェンダー・バイアス
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20対0はひどすぎます(やはり気になることば・57) 遠藤織枝
2020.11.01 Sun
秋も深まり文化の日が近づくころ、いつも文化勲章受章者と文化功労者の発表があります。今年の文化勲章の受章者は5人のうち、女性が2人で、やっと日本も女性が4割を占めるようになったと、ほっとしました。ところが、続いて発表された文化功労者のリストを見て、唖然としました。20人選ばれたのですが、女性は1人もいなかったのです。男性20に対して女性ゼ…
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広島の小学生のことばが嬉しかったです(やはり気になることば・43) 遠藤織枝
2019.09.01 Sun
夏も終わります。歴史が後戻りするような困った事態がいくつも起こった8月ですが、ことばの問題ではひとつ嬉しいことがありました。広島の原爆の日の子ども代表のあいさつです。 広島の市立小学校の6年生という女の子と男の子が、マイクの前に進み出ました。文面が書かれた紙を広げて、その両端を2人で持っていましたが、ほとんど見ることもなく暗記してい…
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エリザベス女王の発話の終助詞(やはり気になることば・42) 遠藤織枝
2019.08.01 Thu
7月26日の毎日新聞夕刊の見出しに引っかかりました。「なぜ皆、首相に就きたがるのかしら」と、4段の大きな見出しです。記事の内容は、 イギリスのエリザベス女王がジョンソン氏を新首相に任命したとき、女王が「なぜ、皆、首相に就きたがるのか分からないわ」と述べたと、ジョンソン氏が首相官邸の職員に漏らした。イギリスの新聞などは、ジョンソンが女…
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刷り込まれたジェンダー(やはり気になることば・40) 遠藤織枝
2019.06.01 Sat
いま、日本語教育で使う会話のテキストを編集しています。日常生活の中の話し合いを題材にして、自然な会話に慣れ親しんでもらおうという趣旨の会話教材です。 編集作業も最終段階にきて、会話ごとに挿入するイラストをイラストレーターに頼みました。13の会話のそれぞれの会話文を見せて、こういうイラストにしてくださいと指示をして頼みましたが、その中…
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「女坂」「男坂」はもうやめてください(やはり気になることば・32) 遠藤織枝
2018.10.01 Mon
山が好きで、月に一度は低い山に登っています。季節によって、天気によって、仲間によって、同じ山でも違うのが楽しいです。少しきつい山だと、ふーふーはーはー言ってあえぎながら辛い思いをしますが、だれに頼まれてきたわけでもない、好きで来ているんだから文句を言うなと、自分に言い聞かせながら登ります。やっとのことで山頂につくと、辛かったことはす…
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「若い女性の甲高い話し方」から考えること(やはり気になることば・31) 遠藤織枝
2018.09.01 Sat
聞くともなくテレビの声を聞いていて、突然耳に突き刺さる声にはっとすることがあります。若い女性の甲高い早口の話し方です。イベントとか新商品の紹介、珍しい場所へ行った時の報告などの話し方です。 おはようございまーす、 今朝わたしがお訪ねしている○○はですねー、若い高校生から80歳を過ぎたお年寄りまでですねー、みなさん、こーんなに仲良く…
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出産祝いの性別色分けをやめましょう(やはり気になることば・30) 遠藤織枝
2018.08.01 Wed
作家の山内マリコさんが書いていました。 先日、友人の出産祝いギフトという、慣れない買い物をした。 赤ちゃん向けギフトコーナーは、ピンクとブルーに色分けされている。黄色も申し訳程度に用意されているけど、あくまでピンクは女の子、ブルーは男の子の色という共通認識だ。友人のところの赤ちゃんは男の子、じゃあブルー一択でいいかというと、これがそう…
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