2022年10月8日(土) 13:30〜17:00 に開催されました、第56回上野ゼミプリズンサークル上映会へ寄せられたレスポンスカードの一部を掲載いたします。

「プリズンサークル」と坂上監督、3人の先生方の組合わせは絶妙でした。学び深く、また新しい視点も示唆していただきました。もっとお話をうかがいたかったです。また、フロアの方々の意見もうかがってみたかったです。
受付、スタッフの皆さんも明るく元気よく対応していただき、気持ちよく過ごせました。ありがとうございました。

映画館での上映を見逃してしまって、ずっと後悔してたので、今回の上映会を知ることができて、とても幸運でした。上映後のトークも、一言も聞き逃すことがない様にと、前のめりで聞くことに全集中してました。
一番心に刺さったのは、「あなたにとって償いとは何ですか」「その涙は何の涙ですか」という問いでした。健太郎さんに向けられた問い。その場に居合わせたグループの仲間や、問いを発した本人自身にも向けられたのだろう問い。観ている私にも向けられた問いでした。支援員からでた言葉ではなく、隣りに座って同じ服を着て同じルーティンで日々生活している仲間からでた言葉は、心の奥の蓋をこじ開けた、と感じました。
あと、島根あさひを出た後も、皆さんの交流が続いている場面を見て、強い繋がりを感じました。お互い自分の言葉で本音を話し、踏み入った事をも聞き、本人が答えを発するまでじっと待つ。待ってもらってる時間にみんなからの「願い」をひしひしと感じたと思う。その自分に向けられた「願い」を叶える為に、次みんなに会う時までまた頑張ろうと踏ん張れるのだと思う。 島根あさひのような施設が増えて、やり直せるチャンスを持てる社会になって欲しい。幸せになりたい気持ちを持つのは権利だと思う。プリズンサークルの本や映画について、私の家族やお友達に話をして広めたいと思います。自分ができる小さな事から始めようと思います。この作品への出会いの場を作ってくださり、ありがとうございました。本を購入した際にいただいた、4人の似顔絵ステッカー、大切にします。見える場所に貼っていつもこの日の事を振り返り思い出します。

この素晴らしい会に参加できたことに感謝しています。
加害者が刑期満了までただ耐えてるのではなく、自分と自分の罪と向き合うことで更生を促す。それは加害者だけでなく、被害者の支援にも繋がると思う。
刑期を終えた加害者が同じ街に戻ってくることは、被害者にとってどれほど恐怖を抱くことだろうと考えたことがある。
私は被害者遺族である。海外で起きた事件なので、実際には加害者と同じ街に住むことはないが、その恐怖を抱えた人がこの日本にたくさんいると思うと苦しくなる。
刑期を終えるまでのその時間が加害者にも被害者にも意味のある時間になってほしい。
犯罪に出会ってしまった人が全員死ぬまで不幸だなんて、そんなのは苦しすぎる。
島根あさひ社会復帰促進センターの取り組みは、苦しみの連鎖を断ち切る可能性を感じる。
どうか、この取り組みが広がり、多くの人が、人間として尊重され、生きる喜びを取り戻しますように。

素晴らしい映画と、豪華な登壇者。得難い開催だったと思います。

生徒指導のあり方として教師による「指導」と「支配」について考えた大学の教職科目で紹介されてからずっと観たいと思っていて、観れていなかった映画だったので、今回のような場で観ることができたことにまず感謝したいです。そして、ただ1人で映画を視聴して、1人で帰るというのではなく、観た後にいろんな方の(それも大変豪華な登壇者のみなさまの)言葉で再度映画が語られるということが、映画の内容について考えを深める上ですごく重要なことなんだと実感させられました。個人的には、どうしてこんなにも(特に一部の偏った)人が人として尊重されることが難しい社会になっているんだろうと、考えさせられる時間となりました。

第56回:wan上野ゼミ プリズンサークル上映会〜被害と加害をとらえ直す