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『最新版 市民派議員になるための本』 寺町みどり・寺町ともまさ著

2015.05.05 Tue

アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.『市民派議員になるための本―立候補から再選まで』から一二年。一〇月に『最新版 市民派議員になるための本―あなたが動けば社会が変わる』を刊行しました。プロデュースは上野千鶴子さんです。

初版に書いた内容は一〇年から一五年は使えると予測しましたが、一二年経っても有効な手法ばかりです。それは、今もなお地方政治や議会が病んでいるということを意味します。

議会は十分に機能しておらず、セクハラや政務活動費の問題など不祥事が続出しているのが現状です。
安倍政権が発足して、弱者切り捨ての政治があからさまにすすんでいます。その影響は地方にも及んでいて、地方自治のあり方がより重要になっています。このまま現状を受け入れるのか、自分たちの望む社会や政治を実現するのかを決めるのは、市民一人ひとり。市民はみずからの運命をみずから決める権利を持っています。政治は市民がより良く生きるための手段。わたしたちは人間らしく暮らすために、現状を変え、みずからのニーズを自治体の政策によって満たすことができます。
政治や議会を変えるための最良の処方箋は、「議員を変える」こと。
自治体の議会にこそ、女性の視点、マイノリティの当事者の視点を持ち、市民のために働く無党派・市民派議員が必要です。

前著は、初めて選挙にのぞむ市民派女性向けのラディカルな実用書。最新版の本書は、初版を精選して最新情報を増補し、全体で3割増のスキルアップ版。社会を変え市民の政治を実現するために、現場で使い倒してもらうための本です。
共著者の寺町知正さんとは三〇年以上、共にさまざまな市民運動にかかわってきました。国や県・市に対して、法や制度を熟知して直接民主主義の手法を駆使する市民運動を展開し、市民型選挙のノウハウも共有してきました。情報公開、監査請求、住民訴訟などのスキルは、当事者として行政訴訟をたくさん手がけた知正さんが加わったことで、より実践的になりました。
本書は上野千鶴子さんのインパクトのある「市民派議員になるための序文」から始まる全六部、五〇章、三五五ページという大部です。本書の特徴は、議員になって政策実現する手法と、市民として政治を変える手法の両方を書いたことです。「第一部 市民の政治」には直接民主主義の制度と可能性、「第六部 市民のたたかい方」には、市民でもだれでも使える直接民主主義の具体的な手法を書き込み、初版の内容とノウハウをバージョンアップしています。
市民型選挙の手法や、市民派議員が法やルールを身につけて、政策実現していく実践的な手法はもちろん、数の力に対抗するために論理的に相手を説得し、現場でたたかうスキルも詳細かつ具体的に書き込みました。 

わたしたちは年四~五回の連続講座「市民派議員塾」を毎年開催し、受講者に議員の働き方やさまざまな「手法」の使い方を伝えています。統一地方選の前年には「選挙講座」を開き、政策のつくり方や「勝てる選挙」のノウハウを伝授。本書には、最新情報をさらに深めて整理した要点を書きました。
ネット選挙解禁後、初めての選挙に臨む候補者ができること・できないこと。ウェブサイト、ブログやツイッターなどの使い分け、具体的なメッセージの出し方などネット選挙を使いこなす手法。当選するための8つの要素で構成したレーダーチャートなど、非公開の講座用に作ったオリジナル資料は初公開です。

最新版は無党派・市民派だけでなく、政党や男性も視野に入れています。どんなによい法や制度をつくっても、それを使う人が旧態依然とした考えを変えず、趣旨や目的をねじ曲げて運用したら、市民の政治の道のりは遠いという現実があるからです。既得権を持つ人たちが本書を目にして、地方自治の現状や議会活動の足元を見つめ直す一助になれば、と思います。

本書を読んで、一人でも多くの人が当選して、市民派議員として働き、思いを共有する人と人とが連帯して、現状を変えることを願っています。(著者 寺町みどり)

なお、本記事は、(『女性情報』2014年11月号 P14,15)に掲載した記事の再掲載です。

wanからのお知らせ:著者 寺町みどりさんは、wanの2015年大会シンポジウムのシンポジストのお一人です。詳細は、こちらから。








カテゴリー:著者・編集者からの紹介

タグ:女性政策 / / 政治 / 議員 / 女性の政治参加 / 市民派議員 / 議会