2009.10.31 Sat
9月は、2回に分けて『朗読者』の翻訳者、松永美穂さんのインタビュー(上)(下)を特集として企画しましたが、秋はどんな企画がいいかなぁーと、B-WANスタッフ会議で話し合っているなかで、秋といえば、「読書の秋、そして食欲の秋だよね」という言葉がでたその瞬間、即決で決まった秋の企画が、「作ってみた! 食べてみた!!」でした。
本を参考にして料理したものについては、企画のほうを読んでいただくとして、そのほかにも、ベーグルをつくってくれたり、キムチやスペインオムレツを差し入れてくれたり、20人で約5時間かけてたらふく御馳走をいただき尽しました。
かくいうわたしも、自分の料理を多くの人に食べてもらうことが趣味ということもあり(奇特な存在として、いろいろな方面で重宝?されています)、すでにWANの理事の方々には何度も味わっていただいた、パスタをいくつか調理させていただきました。
特集最後、企画の感想に「「料理は労働だ」」というアーレントの思想(『人間の条件』)が紹介されていますが、料理好きのわたしは、料理は労働ではなくて、むしろ他者とともにあることを喜びあう、「行為」だと思っています。料理については、作る場面や作ってあげる人、環境によって、本当に意味やイメージが異なりますよね。わたしにとっては、料理って、その意味でも面白いテーマです。
居酒屋やレストランで、みなでぱぁーっと食べて・飲んでも楽しいですが、こうして仲間たちと料理のでき具合など好きなことをいいながら、自分たちの体内に入っていく食事を作りあって満足(満腹に)しちゃう、って、わたしにはエロスの真骨頂とも思えるのですが、いかがでしょうか?
カテゴリー:WANの活動
タグ:食