2011.04.14 Thu
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.生きづらさはどこからくるか?
「心理学と社会学は、実は仲の悪い学問なんです」という上野千鶴子さんと、香山リカさんが、専大生に向けたシンポジウムのテーマである。
「生きづらさの時代」と言って、この時代を生き延びないわけにはいかない。では、何をして生きるか。上野さんは言う。「社会は人間がつくったもの。人間が変えることができる。心を変えたら社会が変わる。んじゃなくて、社会を変えたら心が変わる。どうしたいかを一緒に考えていきましょう」と。
東大生までワーキングプアになる時代、高学歴男性がホームレスの一員になる時代がやってきて、格差がジェンダーを越えた問題になってきた。ネオリベの社会がもたらした男女間、世代間の格差、そして同じ世代のなかでも負け組、勝ち組があり、負け組のあいだにも、勝ち組のあいだにも、不安を抱えた人たちは、年齢を問わず増えている。
誰もが社会的弱者に転落するかもしれないという不安は、時代を越え、人間が生存する限り、潜在的なものなのかもしれない。
生きづらさを知り、誰もが社会的弱者に安心してなれる社会に必要な手立てを、今日から明日に向かって考えてみる。上野千鶴子×香山リカ+「あなた」で、ぜひ。
堀 紀美子
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