2014.08.22 Fri
♫講談社の編集者・浅野聡子さんが選んだ上野本を紹介するシリーズです♫
はじめてしっかりと読んだ上野本が今回の『女たちのサバイバル作戦』で、そのハードさ、専門用語パンチに私には上野先生の本は理解できないのかも・・・。と思った方も多いかもしれませんが、ちょっと待った! ウエノ本は、ハード・ソフト多種多様。そして対談本など、掛け合わせで見えてくる上野千鶴子の表情も万華鏡のようにくるくる変わるのがその魅力です。読まないなんてもったいない。多くの著書のなかでも、フェミニズム初心者が楽しく読めて、しかも役に立つ、“とっつきやすい”ウエノ本5冊をご紹介します。
【私の、親の老後ってどうなるの? と思ったら】
おひとりさまの老後 (文藝春秋刊 2011年)
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75万部の大ベストセラーになった本書。女性の平均寿命がぐんぐんあがるこの時代、結局、既婚者も未婚者も、最後は“おひとりさま”になる。安心して女が老いるための“武器を配る”画期的な1冊です。楽しく老いるための重要なキィ・ワードは、“人持ち”。この考え方は、『女たちのサバイバル作戦』に共通しています。既婚でも未婚でも、不安なときに気軽に電話をしたり、一緒にご飯を食べたりする友人がどれだけいるか。“縁”を生きるのが上手な女こそが老い上手。“孤独な老後”への恐怖心から、結婚を焦る気持ちや離婚を躊躇する気持ちがなくなるかも。
余談ですが、続けて、この後出版された「男おひとりさま道」も読むと、“なんで私がオトコの老後の面倒まで見てやらにゃならんのよ…”と、クールに一刀両断しまくる上野節が、対照的に楽しめます笑。
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