秋山洋子 2012年3月31日 駿河台大学定年退職
2016年8月26日、ご逝去のお知らせを受けました。謹んでご冥福をお祈りいたします。なお、「偲ぶ会」は2016年10月22日に予定されています。詳しくはこちらからどうぞ。
専門分野
中国文学・中国女性史(とくに女性作家の文学、中国の女性学/ジェンダー研究)
秋山洋子さん大学での最終講義は特にやりませんでしたが、それにかえて、大学の紀要に自分のこれまでの歩みをふり返る文章を寄稿しました。掲載誌は駿河台大学教養文化研究所発行の『駿河台大学論叢』第44号(2012年)です。同研究所・編集委員会の了承を得て転載させていただきました。私が大学で学んだ1960年代、女性学やジェンダー研究はまだ存在しませんでした。私たちの世代はそれぞれが手探りしながらこの道にたどりついた、というより、この道を歩きながら作ってきたといえるでしょう。私の場合は、70年代に出会ったリブ運動が、大きな転換点になりました。その後は、いろいろな非常勤の仕事を経て、50歳過ぎて大学に就職できましたが、留学生の日本語教育が仕事の中心だったので、中国と女性という研究テーマは飯の種というより「趣味」としてこだわり続けてきたものといえるかもしれません。-秋山洋子
★「半世紀をふりかえって」 (定年退職記念号への寄稿)
駿河台大学論叢第44号(2012年7月発行)
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秋山洋子 プロフィール
1942年生まれ。岡山市で育つ。1960年東京大学入学、中国文学を専攻。修士論文は「蕭紅の文学」。1970年に友人とウルフの会を作り、米国リブ運動の資料集『女から女たちへ』(合同出版)を翻訳出版。74-81年は家族とソ連に住み、帰国後はタウン紙記者、翻訳、日本語学校講師などをしながら、中国女性史研究会に所属して中国女性文学・女性学の研究をする。80年代末からは日本女性学会の活動にも参加。95年駿河台大学に就職し、2012年定年退職。著書に『女たちのモスクワ』(勁草書房)、『リブ私史ノート』(インパクト出版会)、『私と中国とフェミニズム』(同前)、訳書にJ・ステイシー『フェミニズムは中国をどう見るか』(勁草書房)、李小江『女に向かって』(インパクト出版会)など。