昨日参加したある講演会では、導入部分において女性センターのトイレの色わけの話題がでました。講師の先生は講演会が開催されている女性センターの設立に関わり、その時こだわったのが「トイレの表示を男女で色分けしない」ということだったそうです。残念ながらそのセンターは、近年「わかりにくい。間違えやすい」という理由から、女性は赤、男性は青に色分けした表示を追加しています。
その話を聞いたわたしは、しばらく停滞していたトイレウォッチャー魂に火が付きました。
ということで、これまで撮りためておいたさまざまな施設のトイレ表示を、また掲載していくことにします。

大阪女性センターの女性トイレ表示

まずは、通称ドーンセンターと呼ばれる大阪府男女共同参画・青少年センターから。
昨日の講演では、「当時あのドーンセンターでさえも色分けされていた」と言う話であったけれど、わたしが訪問した時は、違っておりました。女性トイレも男性トイレもグレーでした。
授乳室と着替え室も用意されていて便利です。

男性トイレ表示

多目的トイレの表示

次は、名古屋大学 野依記念学術交流館。

ノーベル賞を受賞した野依教授を記念して建てられた新しい施設です。
近代的なデザインを考慮してなのか、ここのトイレ表示も色分けなく、おしゃれな表示でした。

最後は、愛知県庁の中にある県議会議事堂のトイレです。
歴史ある重厚な建物ですが、ここのトイレも男女別の色分けはされておりませんでした。

昨日の講演会は、地域の女性団体、とくに男女共同参画推進をめざす団体が多いと思ったのだけれど、講師のトイレの話には「やっぱりまちがえやすいよね~。海外がそうでも日本では色分けしてあった方が便利」と色分けに賛同する意見もありました。何色にするかということが問題ではなく、色によって「女性らしさ」「男性らしさ」を既定してしまう刷り込みの危険があることが問題なのに、そこに議論がいかないことが残念です。 トイレウォッチャー"S"