中野円佳「職場のいじり問題とジェンダー」 レスカコメント
2017年12月21日 18:00~20:00

・「いじり」はコミュニケーションの中で今かなり大きなウエイトを占めているかも知れないです。「いじられキャラ」はおいしいという風潮すら感じることもあります。特に男性のコミュニティです。若い女性社員の方々はいじりは当たり前すぎて、みんなの共通認識として発言するほどのものでもないという了解を感じます。
・学校は、ある種のステージであって、自分の出番を見計らって上手に演じることを求められる。
・(いじりについては)経済状況、社会の変化が人と人との関係性、コミュニケーションに影響しているようにも思います。 書籍化、頑張って下さい。応援しています。
・女性の方が傷付きやすいというのは、女性の方がいじられるポイント(身体、結婚、出産、子ども、等)が多いのでははいかと思う。名誉男性として扱われるが、仲間には入れてもらえないという例はよく知っている。
・職場以外にも学校現場やバーなど、いろいろな場での「いじり」の話とそれに対する分析のお話を聞くことができて、とても興味深いゼミでした。いじり被害の典型として大企業など昔の企業体質が残る企業には、学校文化の悪い側面がそのまま凝縮されて残ってしまっているように感じました。
・私自身も同年代の男性から「いじり」のような発言をされて、その場で抗議したところ、周囲の人たちが「あいつは、あなたのことが気に入っているからからかうんだよ~」と軽く扱われて「本人が気分悪いから訴えているのにわかってもらえない」というもどかしさを味わいました。
・いじりをかわせるかどうかは、本人のキャラによります。
・東大卒の女性がからかいの対象になるのはなぜ?加害者:男性、被害者:女性、職場、年収で差が出ない。むしろ学歴で差がついた場合(男の方が下)、他の事柄で執拗に貶めたくなるのかな、と思いました。
・学校教育と職場でおこっているいじり、いじめの問題についての分析がとてもおもしろかったです。
・いじりは女性としてのアイデンティティに触れるのではないかと思った。
・「コイツ何言っても良い系」の他にも、「子ども扱いする系」とかもあるのではと思います。
・「現代ビジネス」の記事を読み、私が働いていたいた時(40年以上前に就職)と変わらない、むしろ苦しみや傷が深いような思いをしている女性がいることに悲しいやら驚くやら。いったい、働く女性の先輩である私たちは何をしていたのかとがっかりしています。でも、何とか、働くことに自己実現をしたり、望み通りの生き方を女性ができるように、私なりに頑張りたいと思います。

第34回上野ゼミ 中野円佳「職場のいじり問題とジェンダー」