◆日時:12月23日(日) 16時00分~18時00分
◆場所:武蔵野タワーズ(スカイゲートタワー2階)集会室(呼出し番号 200)
JR三鷹駅北口より徒歩2分


◆定員に達したため申し込みは締め切りました

◆著者:中村江里 1982年、山梨県生まれ。2015年、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。一橋大学大学院社会学研究科特任講師を経て、2018年4月より日本学術振興会特別研究員PD。 【主要編著】「戦時精神医療体制における傷痍軍人武蔵療養所と戦後病院精神医学」(共著、『社会事業史研究』第50号、2016年)、『資料集成 精神障害兵士「病床日誌」』第3巻(新発田陸軍病院編)(編集・解説、六花出版、2017年)、「精神科診療録を用いた歴史研究の可能性と課題」(田中祐介編『日記文化から近代日本を問う』笠間書院、2018年)など

◆司会:ゆうこ

◆コメンテーター: 信田さよ子(のぶた さよこ)
1946年岐阜県生まれ。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。臨床心理士、原宿カウンセリングセンター所長。AC(アダルト・チルドレン)、DV(ドメスティック・バイオレンス)、虐待、アルコール依存症などの家族問題についてのカウンセリングの経験から、新たな提言を行ってきた。著書『アディクションアプローチーもうひとつの家族援助論』『母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き』『共依存』『依存症臨床論』など多数。近著に『母・娘・祖母が共存するために』がある。

◆コメンテーター:彦坂諦(ひこさか たい)
1933年宮城県仙台市生まれ。1957年東北大学文学部国史学科卒。1967年早稲田大学大学院ロシア文学科博士課程満期退学。著書『ひとはどのようにして兵となるのか ある無能兵士の軌跡第1部』『餓死の研究 ガダルカナルで兵はいかにして死んだか』『男性神話』『文学をとおして戦争と人間を考える』など。


◆概要:20世紀という「戦争の世紀」を通じて、人々は数々の大規模暴力に直面してきた。こうした圧倒的な恐怖を経験した人々が示す心身の変化を理解するために、今日トラウマは重要な概念となっており、精神医学や心理学では「過去の出来事によって心が耐えられないほどの衝撃を受け、それが同じような恐怖や不快感をもたらし続け、現在まで影響を及ぼし続ける状態」と捉えられている。戦時中は少なからぬ関心を集めた戦争神経症であったが、戦争が終わるとともに忘却されてしまい、現代の日本社会における公的な戦争の記憶の一角をしめるに至っているとは言いがたい。なぜ、日本社会では戦後50年以上も戦争神経症は「見えない問題」になってきたのか。その歴史的背景を探っていく。

◆懇親会:18:30~20:30
場所:武蔵野タワーズ(スカイクロスタワー23階)ラウンジ(呼出し番号 300)
(持ち込みのポットラックパーティ)

戦争とトラウマ: 不可視化された日本兵の戦争神経症

著者:中村 江里

吉川弘文館( 2017-12-15 )