
WAN基金運営委員会は、「WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」の第2号助成先として、一般社団法人Colaboを選定し、助成金を交付しました。
一般社団法人Colaboは、中高生世代を中心とする10代女性を支える活動を行っている団体です。
2016年「私たちは『買われた』展」を企画し、家に居場所を失った中高生世代女性たちが直面する性をめぐる問題について可視化するなどの活動をされてきました。
https://colabo-official.net/
今回の新型コロナのパンデミック下では、Colaboは虐待や性暴力被害に遭うなどした10代女性に対する緊急相談事業を行っています。
Colaboでは年間500名以上の虐待や性暴力被害に遭うなどした10代女性を支援していますが、新型コロナウィルスの影響が長期化していることから、Colaboが支援する10代の女性たちは、学校休校や外出自粛などにより家にいる時間が長くなり、身体的な虐待や性虐待などのリスクが高まり、精神的な負担も増大しています。
学校休校要請のあった3月から、すでに280名を越える相談があり、相談が急増している状況です。
虐待や生活困窮などを背景に家に居られない時、「宿泊させてあげる」と声をかけてきた男性から性暴力被害に遭った少女たちが多くおり、困っている子どもたちが支援に繋がる前に危険に取り込まれているのが現状です。自粛要請により、家族と共に家にいる時間が長くなり、虐待のリスクが高まったり、アルバイトがなくなり困窮したり、生活拠点にしていたネットカフェが休業になり行き場を失くしたりして困難度が高まっているのです。
少女たちが自ら相談機関に足を運び、助けを求めることは困難で、公的支援につながらずにいるため、Colaboでは夜の繁華街でのアウトリーチやSNSでの相談など「出会い、つながる」活動をされています。
(参考:TBS・NEWS23「“SNS誘拐”、狙われた 居場所のない少女たち」、
Business Insider Japan 「性的虐待、ネグレクト…10代少女たちが新型コロナ「外出自粛要請」に怯える理由」)
コロナの影響で困窮者・相談者が急増する中、早期発見し、支援に繋ぐ活動が求められています。
また、10万円の特別給付金については、さまざまな理由から家にいられない未成年についても個人給付の対象となりましたが、不適切な対応をする児童相談所や役所もあるため、申請の手続きの手伝いも行っています。
このような活動をされている社団法人Colaboに対し、WAN基金運営委員会は敬意をもって助成を決定し、さっそく交付いたしました。
コロナ禍によって苦しむ女性たちを支援する女性活動団体を応援したい。
WANでは、「WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」を展開、多くの皆様からのご寄付をお願いしています。
ぜひご協力いただければと思います。
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