◆2月5日「石原都知事の女性差別発言を許さず、公人による性差別をなくす会」(略称「公人による性差別をなくす会」)からも以下の声明文が出ています。
森喜朗 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の 「女性差別 」発言に関する声明
- あらゆる公職から森喜朗氏の辞任を求めます -


以下本声明からの引用です。

この発言が、女性の公的場面における発言に関して行われたことを、私たちはきわめて深刻であると受け止めています。なぜならこの発言は、日常の社会的相互関係のなかで、他者に横柄な態度をとり、無意識に差別的な言動を吐くマイクロアグレッションの根底にあるものの考え方に通底しており、たとえば、男女の力関係のなかで、「話の最中に口を挟む」「その人がいるのに存在を無視する」「本人の前でその人の代弁をする」「間違った名前で呼ぶ」などの行動を正当化し、女性の発言を封じて、結局のところ女性の存在意義を無化することにつながるからです。

声明文全文は以下のファイルからどうぞ。

◆2月4日、新日本婦人の会からも
【抗議文】森喜朗東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の女性蔑視発言に強く抗議し、即刻辞任と五輪中止を求めます
が出されています。 以下本抗議文からの引用です。

「オリンピック憲章」は「オリンピズムの根本原則」として、「人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指す」「権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的…いかなる種類の差別も受けることなく、確実に享受されなければならない」とうたっています。この精神に真っ向から反する発言をして恥じない森氏が会長など、これほどふさわしくない人事と体制はなく、このまま座視するわけにはいきません。

2月5日、北京JAC(世界女性会議ロビイングネットワーク)からも
森喜朗・公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の解任と オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の意識改革、スポーツ界のジェンダー平等の実現に向けた取り組みを求める要望書
が出されています。

以下本声明からの引用です。

私たちは、今回の森喜朗会長の発言は、本人も認めているようにオリンピック・パラリンピックの精神にも反するものであり、森喜朗会長の83年の人生で培われた根強い女性差別意識が露呈したもので、単に発言撤回で許されるものではないと考えます。このような人物が多額の税金を投入して行われるオリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の会長を続けることは、明らかに不適格です。また森会長の発言が世界に発信されたことは、ジェンダーギャップ指数が121位という「性差別大国」であることをアピールしているようなものです。

声明全文は、以下のファイルからどうぞ。

◆2月4日、日本婦人団体連合会(婦団連)からも抗議談話が出されています。
森喜朗氏の女性蔑視の発言に抗議し、辞任を求めます

以下抗議談話から抜粋です。

「女性が多い会議は時間がかかる」とか「女性の理事を増やす場合は、発言時間をある程度、規制」など、女性蔑視極まりない発言で、許せません。会議は、自由闊達に意見を述べることが大切であり、自由にモノが言えない組織は発展しません。
 女性たちはもう黙っていません。婦団連も加盟する国際婦人年連絡会は、昨年、2020NGO日本女性大会を開催し「私たちは黙らない 女性の権利を国際水準に!」とアピールしたところです。

全文については以下のファイルからどうぞ。

◆一般社団法人ホワイトリボンキャンペーン・ジャパンの抗議声明です。
https://wrcj.jp/210206_statement/?fbclid=IwAR1b4YpjBPvPfxRH191m94mcKpXlNFpEXHY5j2O8hJ6JBmhWGH0P3pO34gs

声明の中の以下の指摘は重要ですね。

・・・今回の森発言が、JOC役員の女性割合4割という文科省の要望を抑制しようというものであったことをきちんと認識し、JOCおよび東京オリンピック・パラリンピック組織委員会には、可能な限り速やかに、女性の役員を少なくとも4割を超える方向で組織再編をされるよう要望します。

◆国際婦人年連絡会の声明です。
https://iwylg-jp.com/2021/02/05/4490

【東京五輪・パラリンピック組織委員会森喜朗会長の辞任を求めます】
国際婦人年連絡会 世話人 大倉多美子 橋本紀子 前田佳子

……世界が性差別の解消に向けて大きく動いている中、日本のリーダーの一人が逆行する発言を行うことは残念という表現では補えない「愚行」であることを指摘するとともに、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の辞任を強く要請します。

全文は以下から