人文 社会 思想

大正期の絵本・絵雑誌の研究―一少年のコレクションを通して

2009.11.18 Wed

wan.or

大正期の絵本・絵雑誌の研究―一少年のコレクションを通して

訳者など:(三宅 興子(編さん), 香曽我部 秀幸(編さん))

出版社:翰林書房

 札幌市中央図書館には、明治末期から大正期にかけて刊行された貴重な絵本・絵雑誌が所蔵されている。それらの一点ずつには、「池田イシ氏寄贈」印が捺されており、調査の過程で、元の持ち主は、1910(明治43)年札幌生まれの一少年であり、1973年に遺族によって一括して寄贈されたことが判明した。  寄贈された資料は、絵本95冊、絵雑誌19種182冊、その他資料4冊、計281冊である。絵本は、1910(明治43)年から1917(大正6)年の刊行、絵雑誌は、1915(大正4)年から1919(大正8年)の刊行で、ともに1910年代に集中している。  「池田コレクション」は、江戸時代から継承してきた文化と、近代化によって導入された西洋文化が、まじりあったり、変容したり、並行したりするさまが、豊富な図像で残されており、大正時代の絵本・絵雑誌研究だけでなく、多岐にわたるアプローチが可能な内容を持っている。本書によって、「池田コレクション」の持っている多様性の一端を明らかにしたい。  執筆者:大橋真由美・香曽我部秀幸・丸尾美保・三宅興子

カテゴリー:人文 社会 思想

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