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  • 「そらなる心」から「虚空の世界」へ 吉野紀行(旅は道草・34) やぎ みね

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    2012.11.20 Tue

      「吉野は古くから「かくれ里」だった。天武天皇が壬申の乱から逃れて籠もったのも、西行も義経も、南朝伝説も、「世のうき時」に足が向かうのは吉野の山奥だった」と白洲正子は『かくれ里』に書いている。 吉野の里人は不遇な人々に味方する風土があったのだろう。里を訪ねると、宿の人も土産物屋さんも、なんだか雅びで、もの言いにも、どこか品がある。そら…

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    タグ: / やぎみね

  • 「もう喧嘩は済みましたか?」毛沢東(旅は道草・33) やぎ みね

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    2012.10.20 Sat

     第二次大戦中、日本の半植民地下にあった中国・北京の王府井近くで生まれた私。  身重で大病を患っていた母は、出産後も病が癒えず、やむなく日本に帰国することになった。リュックいっぱいにおむつを詰めて、満鉄の寝台列車に揺られ、関釜連絡船で海を渡って、やっとの思いで九州の実家に帰ってきた。 その1年後、日本は敗戦を迎える。母は今、89歳。一人…

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    タグ: / やぎみね / 毛沢東

  • オキナワからヤマトが見える(旅は道草・32) やぎ みね

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    2012.09.20 Thu

    『沖縄タイムズ』9.9集会 沖縄本土復帰40年の今年、9・9オスプレイ配備反対県民集会が開かれた。 参加者は10万人。あいさつに立った共同代表の翁長雄志(おながたけし)・那覇市長は「これだけの反対を押し切って強行配備しようとする日米政府のやり方は、戦後、銃剣とブルドーザーで土地を強制接収したことと何ら変わらない」と強く批判した。 195…

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    タグ: / 沖縄 / やぎみね

  • 佐多稲子の「女の『時』」を旅する(旅は道草・31) やぎ みね

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    2012.08.20 Mon

     「私は書くわ。女の、いろいろな苦しみや悲しみを書くわ。ねぇ、それでなければ私は救はれないもの。どんなにたくさんの女がいろいろなことで苦しんでゐるかしれないのね。私は書くわ」。 『くれなゐ』を婦人公論に連載したのが稲子32歳の時。ともにプロレタリア運動を闘う夫・窪川鶴次郎が偽装転向で出獄した後、夫の女性問題に足をすくわれ、作家である妻と…

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  • 自転車で走る、北海道一周の旅(旅は道草・30) やぎ みね

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    2012.07.20 Fri

     そんなハードな旅は私にはとてもむり。これは男友だちの一人旅。61歳の挑戦。高校の頃、青春18切符で回った北海道を、もう一度、自転車で走ろうと思い立った。イタリア製の自転車MASIに乗って。 イタリア製自転車MASI MASIの車体は10㎏と軽く、車輪を外して持ち運びもできる。ロードレーサーなみのスピード感がウリ。1日5時間、時速20~…

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    タグ: / 北海道 / やぎみね

  • 親子4代、女の旅(旅は道草・29) やぎ みね

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    2012.06.20 Wed

     母88歳、叔母84歳、私68歳、娘42歳、孫娘2歳。以上、女5人でプチ旅行に出かけた。三重県の山の温泉場。清少納言の『枕草子』にも出てくる「湯はななぐりの湯」。  女系家族ではないけれど、私も娘も孫も一人娘。娘は最近、離婚してシングルマザーになったばかり。よって男は誰もいない。  熊本に住む母と叔母は、それぞれ一人暮らし。二人とも、こ…

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  • ヘンな旅程を組んだばかりに(旅は道草・28) やぎ みね

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    2012.05.20 Sun

     南回りで関空~シンガポール~ドヴァイ~イスタンブール~マルタ~シシリー往復15日間の旅。ヘンな旅程を組んだばっかりに、航空運賃は格安だけど、長いトランジットと夜中の出発、到着は早朝、時間のロスとハプニングは絶えない。   朝、関空で持参のおにぎりを急いで食べたら喉に詰まった。「空港で、おにぎりを喉に詰まらせ、老女、窒息死」なんて三面記…

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  • ホテルを探せば町が見える(旅は道草・27) やぎ みね

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    2012.04.20 Fri

    マルタのホテル マルタ・バレッタのホテル。出窓を開ければ目の前は青い海。「わあー、地中海をひとり占め」と、うれしくなる。強い日差しがかげると、対岸の聖アンジェロ砦に夕日が沈む。「グランド・ハーバーホテル」は☆二つ。明るい景色と安い料金。だけどトイレのドアの鍵が壊れていた。知らずに入って閉じ込められ、やっとの思いで脱出した。  パリ・…

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  • 会いたい絵に会いにゆく(旅は道草・26) やぎ みね

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    2012.03.20 Tue

     ダンテ・ガブリエル・ロセッティ(1828~1882)、19世紀、イギリス・ヴィクトリア朝時代に活躍したラファエル前派の詩人で、画家。 テート・ギャラリー  女からみれば、ちょっと許しがたい男なのだが、「視よ、我は主のはした女なり」「至福のベアトリーチェ」とりわけ「プロセルピナ」は、そのモデルとなった女性たちとの関係を映し出し、どれもが神…

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    タグ: / アート / やぎみね

  • Sentimental Journey 離婚旅行(旅は道草・25) やぎ みね

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    2012.02.20 Mon

     もう20年以上も前のこと、Sentimental Journey(感傷旅行)と、ひそかに名付けて夫と二人、離婚旅行に出かけた。五木寛之著『内灘夫人』がお気に入りで、北陸の金沢・内灘の海へ。   『内灘夫人』の主人公・沢木霧子と夫の良平は、1950年代、革命を夢みて、ともに学生運動を闘い、内灘の米軍試射場反対運動を激しく闘った仲間。結婚…

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