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どこまで続くぬかるみぞ、植民地主義は終わらない(旅は道草・170)やぎ みね
2024.03.20 Wed
京都・堺町画廊で「SURE書店」が開かれていた。編集グループ「SURE」出版の本が並ぶ中から数冊、買い求める。藤原辰史著『これからの日本で生きる経験』(2023年3月)と山田稔・黒川創編『多田道太郎 文学と風俗研究のあいだ』(2023年12月)と鶴見俊輔著『もうろく帖』(2010年6月)などなど。 藤原辰史は、1976年生まれ、団塊…
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旅は道草
連続エッセイ
タグ:食 / 本 / 戦争 / 植民地主義 / 歴史 / ナチス / パレスチナ / やぎみね
歴史の消滅、忘却に抗って(旅は道草・169)やぎ みね
2024.02.20 Tue
冬のある日、京都三条の文化博物館・映画の本コーナーで、またまたスゴイ本を見つけた。 四方田犬彦著『さらば、ベイルート ジョスリーンは何と闘ったのか』(河出書房新社 2022年5月)。 ほとんど目次も見出しもない、全編書き下ろしのノンフィクション。まるで映画のシーンさながら、流れるように一気に読み終えた。文章の力と、中東の歴史に惹…
タグ:旅 / 映画 / 本 / 記憶 / 戦争
年の瀬とお正月、そして予期せぬ天変地異(旅は道草・168)やぎ みね
2024.01.20 Sat
年の瀬は、いつも忙しい。お掃除と片づけとお正月用のお飾りと、おせちづくりに追われる日々。その合間に12月28日夜、京都コンサートホールへ行く。ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125「合唱つき」。指揮:大友直人、演奏:京都市交響楽団。大友直人は譜面も指揮棒ももたずに指揮台に立ち、力強く繊細な指先での指揮に、楽団員一同、息を合わせて、…
タグ:くらし・生活 / 食 / 映画 / 舞台 / 音楽 / やぎみね
響きあう<声>をたどって(旅は道草・167)やぎ みね
2023.12.20 Wed
山家悠平著『遊廓のストライキ 女性たちの二十世紀・序説』(共和国、2015年3月)を読んで、すっかり著者のファンになり、「序説というからには次作があるかも」と近くの書店で書棚を眺めていたら、あった、あった。『生き延びるための女性史 遊廓に響く<声>をたどって』(青土社、2023年9月)を見つけた。 前著に寄せて以前、エッセイを書…
タグ:本 / 売春 / 女性史
台湾満腹「おいしい!」と「ほろ苦さ」と 『台湾漫遊鉄道のふたり』(旅は道草・166)やぎ みね
2023.11.20 Mon
1938年、長崎の女性作家・青山千鶴子(モデルは林芙美子とされる)は、日本統治下の台湾総督府と台中の日本人婦人会に招かれ、講演旅行に旅立つ。「「食いしん坊」という名の妖怪みたいなものよ」という千鶴子は、その妖怪を、料理の腕と歴史や文学の素養で手なづけてくれる台湾の女性通訳・王千鶴と出会う。ともに20代の千鶴子と千鶴が、「台湾の味」と…
タグ:旅 / 映画 / 本 / 植民地 / 台湾
『ラジオと戦争』新しい戦前がやってくる?(旅は道草・165)やぎ みね
2023.10.20 Fri
すごい本を読んだ。大森淳郎著『ラジオと戦争 放送人たちの「報国」』(NHK出版、2023年6月25日)。9月末、もう3刷だ。「『仕方がなかった史観』に与しない」と評する加藤陽子さんの書評(毎日新聞2023年8月26日)を読み、「この本は、ぜひ読まなくちゃ」と思って、600頁の分厚い本を、ようやく秋になり、涼しくなって一気に読み終えた。…
タグ:本 / 戦争 / メディア / ラジオ
「ぼくたちの哲学教室」北アイルランドの小学校の試み(旅は道草・164)やぎ みね
2023.09.20 Wed
夏の終わり、いいドキュメンタリー映画を観た。「ぼくたちの哲学教室」(原題:YOUNG PLATO、2021/アイルランド・イギリス・ベルギー・フランス)。 北アイルランド、ベルファストのアードイン地区に位置するカトリック系ホーリークロス男子小学校の4歳~11歳の男の子たちと、エルヴィス・プレスリーが大好き、柔術の黒帯をもつケヴィン…
タグ:旅 / 映画 / 教育
軽井沢へ、文人の足跡を訪ねて(旅は道草・163)やぎ みね
2023.08.20 Sun
暑い、暑い京都の夏を逃れて、涼しい、さわやかな高原の軽井沢へゆく。東京から北陸新幹線で軽井沢まで1時間ちょっと。「こんなに近いんだ」と、びっくり。はるか昔の学生時代、小海線で軽井沢に立ち寄り、白樺林を歩いたことがあったけど、もっと遠かったと思う。今回、旧軽銀座、南軽井沢、中軽井沢、追分とめぐったのは初めて。お天気にも恵まれ、忙しくも楽…
タグ:旅 / 本 / 文学
100分de名著フェミニズム「女であること」を基点にする(旅は道草・162)やぎ みね
2023.07.20 Thu
NHK「100分deフェミニズム」(Eテレ2023年1月2日放送)が、加藤陽子・鴻巣友季子・上間陽子・上野千鶴子著『別冊NHK100分de名著フェミニズム』(NHK出版 2023年7月)として発行された。早速、買い求めて読む。番組で語られなかった内容も採録されているのが、うれしい。 わくわく、ドキドキしながら一気に読み進める。4人の…
タグ:本 / ジェンダー / 上野千鶴子 / 女性差別
あとや先き(旅は道草・161)やぎ みね
2023.06.20 Tue
2年前の6月7日、母が97歳と9カ月で旅立った。5月末、母の三回忌を西陣の興徳寺で無事に終えた。お住職は読経のあとの法話で、蓮如上人と一休禅師の極楽浄土をめぐる「とんち問答」を語られ、クスリと笑いを誘われた。熊本から父方の従姉妹も来てくれて、ゆっくり母のことを話し合えてよかった。その3日後の6月10日は数年前に五十回忌を終えた、57歳…
タグ:本 / 戦争 / 家族 / 戦争責任 / 母と娘
イベント情報
トランスジェンダー映画祭2024春
03/29(金)14時00分〜
国会前デモ!【#共同親権を廃案に】3/29 18時〜
03/29(金)18時00分〜
〜ひとりで書くにはつらすぎる?〜対話で考える「私の遺言」
03/30(土)13時00分〜
第1回トークdeじんけん 子ども「へ」から子ども「と」の社会
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分断されないフェミニズム: ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる / 著者:荒木...
ジェンダー史10講 (岩波新書 新赤版 2010) / 著者:姫岡 とし子 / 2024/02/22