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歴史の消滅、忘却に抗って(旅は道草・169)やぎ みね
2024.02.20 Tue
冬のある日、京都三条の文化博物館・映画の本コーナーで、またまたスゴイ本を見つけた。 四方田犬彦著『さらば、ベイルート ジョスリーンは何と闘ったのか』(河出書房新社 2022年5月)。 ほとんど目次も見出しもない、全編書き下ろしのノンフィクション。まるで映画のシーンさながら、流れるように一気に読み終えた。文章の力と、中東の歴史に惹…
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旅は道草
連続エッセイ
タグ:旅 / 映画 / 本 / 記憶 / 戦争
年の瀬とお正月、そして予期せぬ天変地異(旅は道草・168)やぎ みね
2024.01.20 Sat
年の瀬は、いつも忙しい。お掃除と片づけとお正月用のお飾りと、おせちづくりに追われる日々。その合間に12月28日夜、京都コンサートホールへ行く。ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125「合唱つき」。指揮:大友直人、演奏:京都市交響楽団。大友直人は譜面も指揮棒ももたずに指揮台に立ち、力強く繊細な指先での指揮に、楽団員一同、息を合わせて、…
タグ:くらし・生活 / 食 / 映画 / 舞台 / 音楽 / やぎみね
響きあう<声>をたどって(旅は道草・167)やぎ みね
2023.12.20 Wed
山家悠平著『遊廓のストライキ 女性たちの二十世紀・序説』(共和国、2015年3月)を読んで、すっかり著者のファンになり、「序説というからには次作があるかも」と近くの書店で書棚を眺めていたら、あった、あった。『生き延びるための女性史 遊廓に響く<声>をたどって』(青土社、2023年9月)を見つけた。 前著に寄せて以前、エッセイを書…
タグ:本 / 売春 / 女性史
台湾満腹「おいしい!」と「ほろ苦さ」と 『台湾漫遊鉄道のふたり』(旅は道草・166)やぎ みね
2023.11.20 Mon
1938年、長崎の女性作家・青山千鶴子(モデルは林芙美子とされる)は、日本統治下の台湾総督府と台中の日本人婦人会に招かれ、講演旅行に旅立つ。「「食いしん坊」という名の妖怪みたいなものよ」という千鶴子は、その妖怪を、料理の腕と歴史や文学の素養で手なづけてくれる台湾の女性通訳・王千鶴と出会う。ともに20代の千鶴子と千鶴が、「台湾の味」と…
タグ:旅 / 映画 / 本 / 植民地 / 台湾
『ラジオと戦争』新しい戦前がやってくる?(旅は道草・165)やぎ みね
2023.10.20 Fri
すごい本を読んだ。大森淳郎著『ラジオと戦争 放送人たちの「報国」』(NHK出版、2023年6月25日)。9月末、もう3刷だ。「『仕方がなかった史観』に与しない」と評する加藤陽子さんの書評(毎日新聞2023年8月26日)を読み、「この本は、ぜひ読まなくちゃ」と思って、600頁の分厚い本を、ようやく秋になり、涼しくなって一気に読み終えた。…
タグ:本 / 戦争 / メディア / ラジオ
「ぼくたちの哲学教室」北アイルランドの小学校の試み(旅は道草・164)やぎ みね
2023.09.20 Wed
夏の終わり、いいドキュメンタリー映画を観た。「ぼくたちの哲学教室」(原題:YOUNG PLATO、2021/アイルランド・イギリス・ベルギー・フランス)。 北アイルランド、ベルファストのアードイン地区に位置するカトリック系ホーリークロス男子小学校の4歳~11歳の男の子たちと、エルヴィス・プレスリーが大好き、柔術の黒帯をもつケヴィン…
タグ:旅 / 映画 / 教育
軽井沢へ、文人の足跡を訪ねて(旅は道草・163)やぎ みね
2023.08.20 Sun
暑い、暑い京都の夏を逃れて、涼しい、さわやかな高原の軽井沢へゆく。東京から北陸新幹線で軽井沢まで1時間ちょっと。「こんなに近いんだ」と、びっくり。はるか昔の学生時代、小海線で軽井沢に立ち寄り、白樺林を歩いたことがあったけど、もっと遠かったと思う。今回、旧軽銀座、南軽井沢、中軽井沢、追分とめぐったのは初めて。お天気にも恵まれ、忙しくも楽…
タグ:旅 / 本 / 文学
100分de名著フェミニズム「女であること」を基点にする(旅は道草・162)やぎ みね
2023.07.20 Thu
NHK「100分deフェミニズム」(Eテレ2023年1月2日放送)が、加藤陽子・鴻巣友季子・上間陽子・上野千鶴子著『別冊NHK100分de名著フェミニズム』(NHK出版 2023年7月)として発行された。早速、買い求めて読む。番組で語られなかった内容も採録されているのが、うれしい。 わくわく、ドキドキしながら一気に読み進める。4人の…
タグ:本 / ジェンダー / 上野千鶴子 / 女性差別
あとや先き(旅は道草・161)やぎ みね
2023.06.20 Tue
2年前の6月7日、母が97歳と9カ月で旅立った。5月末、母の三回忌を西陣の興徳寺で無事に終えた。お住職は読経のあとの法話で、蓮如上人と一休禅師の極楽浄土をめぐる「とんち問答」を語られ、クスリと笑いを誘われた。熊本から父方の従姉妹も来てくれて、ゆっくり母のことを話し合えてよかった。その3日後の6月10日は数年前に五十回忌を終えた、57歳…
タグ:本 / 戦争 / 家族 / 戦争責任 / 母と娘
介護保険はありがたい。だが、そのゆくえは?(旅は道草・160)やぎ みね
2023.05.20 Sat
5月連休の一日、孫娘の十三参りに向かう。金閣寺横の写真館で撮影の後、車で嵯峨野の広沢池を迂回して嵐山まで。渡月橋の先の虚空蔵法輪寺へ参詣する。 古来より「嵯峨の虚空蔵さん」と親しまれ、数え年十三歳に成長した男女が知恵と福徳をおさめ、成人の儀礼として法輪寺に参拝するのが京都の古い習わしだとか。 法輪寺は和銅6年(713年)、行基菩薩…
タグ:高齢社会 / 本 / 介護保険法
イベント情報
ストレス解消エクササイズ・呼吸法・瞑想 体験クラス
03/20(水)10時10分〜
三浦まり第3回/全6回ゼミ@シバイバ
03/22(金)16時00分〜
戦争体験の継承を考える
03/23(土)13時30分〜
SOGIEオープンルーム
03/23(土)14時00分〜
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ジェンダー史10講 (岩波新書 新赤版 2010) / 著者:姫岡 とし子 / 2024/02/22
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