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私はどこから来て、どこへ行こうとしているのか(旅は道草・44) やぎ みね
2013.09.20 Fri
北京秋天、つきぬけるような青い空の下、植民地支配下の北京で私は70年前に生を受けた。 重病の母は月足らずで生まれた未熟児の私をつれて、その3カ月後、満鉄に揺られて釜山から玄界灘を超え、やっと九州の実家に帰ってきた。母はそのとき20歳だった。 戦後の食糧難のさなか、農業技師だった父が開いた農場で、絞りたての山羊の乳をゴクゴク飲み、とれた…
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旅は道草
タグ:旅 / 上野千鶴子 / やぎみね
女ひとり異国に住めば(旅は道草・43) やぎ みね
2013.08.20 Tue
1968年、パリ五月革命のさなか、女友だちはカルチェ・ラタン地区、パリ第3・4大学近くに下宿していた。デモ隊と警官隊の激しい衝突。石畳を剥がして警官に投げつける学生。追われた一人の学生が彼女の屋根裏部屋にダダダッと駆け上がってきた。見知らぬ彼を素知らぬ顔で匿い、無事に逃がしてあげたという。 大学卒業後、すぐ結婚・出産して千葉に住む私を…
タグ:くらし・生活 / 旅 / やぎみね
ひとはなぜ旅に出るのか?(旅は道草・42) やぎ みね
2013.07.20 Sat
10年前に亡くなったシングルの女ともだちは、お盆やお正月前になると、いつも突然、空港から電話をかけてきて、「これから海外ツアーにいってくるわ。家族みんなが揃うとき、日本にいたくないの。もし飛行機事故に会っても、それもいいかもね」と電話を切り、一人で旅立っていった。 家族の団欒なんて、この時代、すっかり崩れてしまったけれど、その頃はま…
偶然の出会いを楽しむ旅 ―スペイン-エッセイ連載第3回 中村 設子
2013.07.10 Wed
・ふらりと立ち寄った街で 「探すのではない、出会うのだ」 かつて、こう語ったのはスペインが生んだ天才画家、パブロ・ピカソだ。子どもの頃から、大のピカソファンである私は、半年ほど前に、ある書籍でこの言葉を見つけた。 人生が出会いの連続であることは、もちろん、私が声を大にしていうまでのことはない。だが、私たちはいつも、何かを探し、ちょっとでも…
スペインエッセイ
タグ:旅 / スペイン / 中村設子
子どもは天からやってくる(旅は道草・41)やぎ みね
2013.06.20 Thu
娘が結婚17年目の40歳をすぎて思いがけず子どもを授かり、その1年後に離婚、シングルマザーとなった。そうして天からやってきた孫娘は、もうすぐ3歳。第一反抗期の真っ最中だ。 子どもは7歳までは天の世界と地の世界を行ったり来たりするという。 その境界を軽々と超え、またこの世に戻ってくる。こころと身体の成長とともに、やがて大人になれば、向こ…
タグ:子育て・教育 / 旅 / やぎみね
『フランシス子へ』 ねこと表現と吉本隆明と(旅は道草・40) やぎ みね
2013.05.20 Mon
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください. うつらうつらと枕元でNHK「ラジオ深夜便」を聴いていたら、「ないとガイド」私のおすすめブックスで吉本隆明著『フランシス子へ』(講談社 2013年3月8日刊)を紹介していた。 自らの死の3カ月前に吉本が語った最愛のねこ「フランシス子」の死を書い…
タグ:旅 / 本 / やぎみね / 猫
ひとにやさしい・台湾(旅は道草・39) やぎ みね
2013.04.20 Sat
古希の祝いにと、娘が、なけなしのお金をはたいて台湾への旅に誘ってくれた。2歳8カ月のチビをつれて。私は14年ぶり、娘は5年ぶりの再訪となる。 4月4日は台湾の児童節(子どもの日)。5日は繰り延べの清明節(家族で祖先を祀る日)。そして土日と続いて4連休。台北は人々でごったがえし、車は渋滞、パイロットが渋滞に巻き込まれて、何便も欠航した…
タグ:旅 / 食 / やぎみね / 台湾
2歳のわがまま・90歳のわがまま(旅は道草・37)やぎ みね
2013.02.20 Wed
2歳半になる孫娘の佑衣(ゆい)と90歳の母フサ、80代の叔母と60代の私と40代の娘の女5人で、春の訪れが早い、菜の花の町、鹿児島の指宿へ旅した。 京都から新幹線「さくら」で熊本へ。西南戦争の頃に建った古い町家の母の家に着く。中庭からすきま風が吹き込む部屋。佑衣は湯たんぽで温まった布団で、おとなしく眠った。 翌朝、熊本から鹿児島へ九州…
タグ:旅 / おひとりさま / やぎみね / 鹿児島 / エンディングノート
旅はハプニング(旅は道草・36) やぎ みね
2013.01.20 Sun
1991年1月17日、香港へ飛んだ。初めての海外旅行へ。 湾岸戦争勃発の日。空港では多国籍軍によるイラク空爆のニュースが繰り返し流れていた。その日、沖縄の嘉手納基地からファントム機が5分おきに飛び立ったと、後に沖縄の友人から聞いた。 ベルリンの壁崩壊と冷戦の終結。90年代初頭、世界は大きく変わろうとしていた。 一方、平凡な暮らしの中…
タグ:旅 / やぎみね / 香港
「迷惑をかけていけばいいのだ」新・出生前診断実施反対(旅は道草・35)やぎ みね
2012.12.20 Thu
障害児・者たちよ、「そよ風のように街へ出よう」。彼らの自立を妨げるものには「迷惑をかけていけばいいのだ」。自立は「孤立」ではない。「周囲」を必要とする。 70年代末、養護学校義務化阻止の運動が吹き荒れていた頃、私は、がんに倒れた義母の看護のために自ら望んで東京から京都へ戻ってきた。病院と家との往復、看護という役割期待を果たすことに…
タグ:旅 / 出生前診断 / やぎみね
イベント情報
ああいえばこういう セクハラ、パワハラに対する返しのテクニッ
12/04(水)19時00分〜
【港区リーブラ主催講座】職場のジェンダー・ハラスメント防止講
12/05(木)19時00分〜
日芸映画祭「声をあげる」
12/07(土)10時30分〜
メディアとジェンダーを考える
12/07(土)13時30分〜
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