「日本女性の会」にて右列中央が筆者。その奥が前回執筆者の渡邊哲子さん。


河野貴代美プロフィール
アメリカの大学院で心理臨床を学び、日米の精神病院やファミリーサービスセンターでカウンセラーとして勤務。1970年後半にアメリカからフェミニストセラピーという言葉とその実践を持ち込んだ日本で最初のフェミニストカウンセラー。1980年2月 東京に「フェミニストセラピー”なかま”」として初めての民間開業に踏み切り、その後、日本各地でフェミニストカウンセリングルームの開設を援助し、また女性センターの相談員の教育・研修等、フェミニストカウンセリングのパイオニアとして常に第一線で活躍。アフガンのカブール大学教育心理学部でトラウマの授業、メディアのために国際会議の取材等、国際的な活躍をしてきた。著書に『自立の女性学』『フェミニストカウンセリング①②』訳書に『女性と狂気』『バイセクシュアルという生き方』等多数。


読者のみなさま
お変わりなくお過ごしのことと思います。
「ボストン便り」を仕掛けた私がボストンを去り、後を「日本女性の会」の方に託してまいりましたが、4月中旬から10日程度ボストンを訪問したので、今回はちょこっと横入りです。

昨春も、アトランタであったフェミニスト心理学会に出席したのちボストンにも寄ったのですが、3月初めは,真冬の寒さでした。

今回の訪問の目的は、私の恩師シモンズ大(院)スザンヌ・レオナードさん著『21世紀の結婚ビジネス―アメリカメディアと「妻業」』の翻訳 三一書房が出来上がり(よければぜひお読みください)、それを持参したことと、彼女を日本に招聘したいのでその相談、スザンヌさんの授業で話すこと、そして、もちろん「ボストン便り」仲間のみなさんとの再会です。

クーリッジの街

水仙が美しい春先のボストン



ボストンはやっと春になったという季節でした。夜はまだまだ寒いですね。でも日中は本当に芽吹きの季節、凡庸な表現なれどすべてが美しい。私の好きな街クーリッジコーナーを、「ボストン便り」の筆者でもあるハーバード大医学部の内田舞さんとレストラン探して歩いていたら風邪をひいてしまい、口を開けば咳が出て、授業はめちゃくちゃでした。https://wan.or.jp/article/show/10156
https://wan.or.jp/article/show/9982

授業風景

     右手前が筆者、左奥がスザンヌ・レオナードさん

線路の向こうのビル1階がトレーダーズジョウ



クーリッジコーナーは中心街から少し離れた小さな町です。とはいえボストンは落ち着いたいい街で、お気に入りのトレーダーズジョウというスーパーマーケットもある私の第二の故郷。

もう少し撮った写真をお見せしましょう。咲き乱れるマグノリア。市電の駅。地上では市電ふう、、地下に入っていったら改札もあって大きな駅になります。


改札のない駅では3両ぐらいの先頭に運転手がおり、ここで、タッチカードを見せるか料金を払います。そこだけが開くこともあるが、後ろから慌てて乗る人がいたり、別のドアに降りそうに立っていれば、3両の2つあるドアが一斉に開くこともある。そこから乗り降りすれば、料金を払ったか未払いかは不明になる。

マグノリアの花

市電の駅



お前さんもそうやったことが?オッときましたね。白状しましょう、はい。いつかお年寄りがバスに乗ってきて、お金がないと言ったら、運ちゃんはどうぞ、と。細かなことはかまわないようですね。

別の時バスの停留所に車椅子が居た。何かが少し邪魔になったらしく車椅子が入らない。それがわかった乗客が降りて、車椅子の人にもうちょっとバックとかの指示をしてましたが、運転手もくったくがない。ありがとう、で終わり。日本のキチキチにも良いところはありますが、こんな風にもう少しラクにいけないものか、と。

最後にボストンに直接かかわりはないのですが、知らない人もいらっしゃるでしょうから、個人旅行の場合のESTAの話をしましょう。ヴィザがなくてもアメリカへはそのまま行けましたが、昨今はESTA認証が要ります。いつから始まったのか知りませが、15年頃前に渡米したとき日本の空港でそれを知らされました。

麻薬を持っていませんか、といった税関で聞かれるいくつもの質問にペケをいれて長い数字と数個のアルファベットをもらって料金(現在は$21)を払うだけです。2年間有効。 これがなければ日本の空港は出国させてくれないが、向こうは入出国検査でせいぜい持っているか、いないかを聞くのみですが、これを知らなく、時間がなくてアメリカ行きに乗り損なった友人がいます。
これも日本のキチキチ?

ルーズとキチキチのことを書けば、これも切りがありません。では皆様また。ごきげんよう!

東京からボストンと仲間のみなさんに愛を込めて!!