https://jpda.jp/895/より

京都の西陣織国際美術館で、木佐聡希さんの写真展『花想』が開催されました。(2024年6月)
(新聞記事はこちらから)
病気とカメラと共に 天国の木佐さん、残した1万枚 16日まで上京で40点展示 /京都
毎日新聞
2024/6/8 


(一般社団法人 全国パーキンソン病友の会のサイト)
島根の自然と京都の美術を愛した、若年性パーキンソン病患者の元小学校教師「木佐聡希 写真展」開催のお知らせ
https://jpda.jp/895/
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「木佐聡希写真集『花想』パーキンソン病18年の軌跡」
木佐聡希について
姉、聡希(さき)(本名:千代枝)は、京都府南部で小学校教諭をしていた30代終わり頃に発病し、2年後の1994年に島根県の実家で療養を始めたのちパーキンソン病との診断を受けました。
発病してから手に取った一眼レフカメラで、手の震えがありながらも身近な草木や花の写真を撮り続け、フィルム400本、1万枚の写真を撮り、同僚だった先生の勧めでカレンダーにして10年間発行しました。
その120枚の写真をまとめた「木佐聡希写真集『花想』パーキンソン病18年の軌跡」はカレンダー制作でお世話になった京都の印刷会社の皆さまの多大なご協力を得て完成させたものです。
残念ながら姉は20年間の闘病生活の後、2011年9月、完成の2週間前に亡くなり完成版を見てもらうことはできませんでした。

しかし、3,000部の本は、お世話になった看護、介護、福祉の関係者、また姉を励ますための3度のコンサートや10年間発行したカレンダーの制作・販売にご協力くださった元同僚や同級生など多くの方にお送りし、また一部は販売する形で全国に旅立ち、現在は250部を残すまでになりました。
昨秋不思議なご縁で、上京区の「西陣織国際美術館」の蔦屋館長からお誘いを受け代表作「ほおずき」を「西陣美術織」にしていただき、それがきっかけで6月には同美術館で写真展を開催することもできました。撮影されてから約30年。まさに「蘇ったほおずき」です。

「花」はまさに姉の「生きる証」でした。
小さな花たちが結んだ大きな「絆」は、姉の厳しい闘病生活のどれほどの救いになったことでしょう。
小さな体で愚痴を言わずよくがんばった姉のことを多くの皆さんに知っていただけたらと思います。

花想プロジェクト代表
佐々木 久仁子
問い合わせ先 sasaki_kuniko@mbg.nifty.com 
TEL  080‐1441‐9073

「パーキンソン病友の会京都府支部会報No.158より転載」



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写真集の書影


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ちづこのブログNo16 https://wan.or.jp/article/show/4364 にも、木佐聡希写真集の帯に上野千鶴子さんが書かれたことが記されています。 どうぞお読みください。